心理カウンセラーの風湖です。
悩みの無い人はいません。
先日も、ある駅前のショッピングモールに設置されている占いコーナーで順番待ちをしている方がたくさんいらっしゃって、とても驚きました。
日本人は、悩んでいてもカウンセリングを受けようとする方はまだまだ少ないようで、心理カウンセラーとしては少し寂しさを感じますね。
(いつでもお待ちしていますよ。)
人の悩みや苦しみというのは、すべて「自分の思い通りにしたいことが、そうならない。」ために起こっていることが多いです。
たいていの人は、人生において、
「良い時もあれば悪い時もある。」
とか、
「今年は運が悪いから。」
と、悩みがあることを運勢のせいにする人が多いのですね。
しかし、悩みや苦しみというのは、外から降ってくるものではありません。
悩みは主に、自分が「思い」を発することから始まることが多いのです。
つまり「考え方」や、「刷り込み」ですね。
ですから、すべての「思い」が無くなれば、「思い通りにしたい」とは思わなくなるのです。
たとえば子育てについての悩みであれば、
「子供の成績を上げたい。」とか、
「登校拒否を直さなければ。」とか、
そのように「なんとかさせなければ」という思いこそが問題なのです。
それならば、自分の子供を思い通りにしようとすることをやめてしまえば良いのです。
たとえ自分の子供であっても、心をコントロールすることは出来ません。
それなのに、親の思いを押し付けようとして、それが思い通りにいかないために思い悩んでしまうのですよね。
青少年による自殺や凶悪な事件が起きると、教育の専門家は、
「親は子供と向き合いなさい。」
と、言います。
しかし、「向き合う」というのは、子供の前に立ち塞がって、
「こうしなさい」「ここを直しなさい」と言い続けることではありません。
それよりも、親は背中を見せて楽しそうに生きて、その後ろ姿を子供に見せることの方が大事なのでは無いでしょうか。
親が楽しそうに笑顔で生きていれば、自然と子供は背中を追いかけて来ます。
周りの人をどう変えるかではなく、自分がどのように生きるか、なのです。
あなたが枠に囚われて悩んでいるときは、自分は困惑するだけですし、周りは少し迷惑なのかもしれません。
自分で作った枠を外し、すべて「あるがままに受け入れる」と決めて、その人との人間関係を作っていくと、どこにもトラブルも悩みも無くなり、自分も周りも人生が楽になるのです。