心理カウンセラーの風湖です。
今年ももうすぐ終わりを迎えます。
早かったと言われる方もいらっしゃれば、トラブルが多かったと言われる人もいて、人の人生とは、本当にわからないものです。
「人生山あり谷あり」とはよく言ったもので、いくら自分で気をつけていたとしても、何事もなくなんのトラブルもなく過ぎていくという事は、難しいと感じる方は多いのではないでしょうか。
そんな時に、「人生は、修行の場だ」と言う人がいます。
また、「やっぱり自分は何をやっても運が悪いから、成功しないんだ。」と思ってしまう人もいます。
たとえば、自分の会社が経営不振の理由で解雇され、職を失ったとしますね。
その場合に、「自分はこの状況に耐えて我慢をし続けることで、人生の修行をしている。今は我慢の時なんだ。」と、考える人がいるのです。
しかしそういう考え方をしてしまうと、その現象やそう考えている時間は、自分にとって辛い経験でしかなくなってしまいます。
あなたのその考え方、つまりあなたの価値観は、もしかしたら長年そう信じているために強化された、歪んだ認識なのかもしれません。
そうではなくて、そういう時には、
「もしかすると、この現象は私にとっての幸運なのではないのかな。」
と、考えることも出来ます。
あなたが真面目で心優しい人であればあるほど、自分の仕事が辛いと思ったとしても、思い切って自分から会社と縁を切って辞めることなんて出来ませんよね?
その現象は、
「あなたはもう、今の会社で仕事をしている場合ではないのですよ。」
という人生のメッセージなのかもしれません。
どうしても辞めざるを得ないような状況になってしまったのであれば、その現象に怒ったり落ち込んだりするよりも、
「ああ、私は今この会社を辞めて別の仕事をすることに初めから決まっていたのかもしれない。」
と、思うこともできます。
そう思えるようになった時、解雇された会社を恨んだり憎んだりする気持ちはなりませんよね。
むしろ、「ありがたい。」と、感謝する気持ちに変わるのではないでしょうか。
人生の中で起きる様々な現象は、捉え方を変えるだけで、そこまで悪いことばかりでもないということに気づきます。
もちろん、我慢することも修行することも全く必要は無いのです。
自由とは、「自らに由る」と書きます。
自分の捉え方、認識のし方によって、どんなことでも新しい未来へのステップに変わるのだと思うことができれば、まだ見えない未来への道を生きていくことが少し、楽になっていくのではないでしょうか。