心理カウンセラーの風湖です。



 アメリカインディアンの、自然を大切にする部族のひとつ、ナバホ族の古老は、こんな詩を伝えてきたそうです。



 魂は、あらゆるものに宿る。
 山にも木にも、我々にも。
 人は石で、石は宇宙。 
 健康とは、世界を自分の中に感じること。
 母なる大地は、我々自身でもある。
 人と同じように、尊敬せねばならない。



 同じように、アイヌの人々にとっては、石でも木でも草でも川でも、自分たちに「少しでも役に立つもの」は全て「神」だと言い伝えられてきたのだそうです。



 そういえば、あるホテルの経営者がテレビのインタビューで、そのホテルに泊まったスポーツ選手が「部屋をキレイにして出て行ったとき」好成績を残すと言っていました。



 反対に、同じ選手がベテランになり「部屋をキレイにせずに荒れた状態で出て行ったとき」は、成績がふるわなくなるのだそうです。



 「長い期間、一流と呼ばれる選手ほど、部屋がキレイですね。」と、その経営者は言っていました。



 テニスの選手で、気に入らないジャッジや自分のミスに頭にきてラケットを投げつける、叩きつける、ボールを蹴る、という人は、そういう態度を改めたところからさらに強くなり、一流選手になるような気がします。



 日本のホームラン王の王貞治さんは、ヒットやホームランを打った時、バットをそっと置く姿が印象的でしたし、元メジャーリーガーのイチローさんは、バットやグローブをピカピカに磨いて大事にしているのだそうです。



 世界で活躍できることを許された人は、自分ひとりの努力だけではなく、もっと大きななにかのパワーを受け取って、その見えない力と共に生きているのではないでしょうか。



 もしも全てのものに「意識と意志」があるのならば、私達が生きているために必要な全ての環境の中にある自分の持ち物ひとつひとつに、願いを叶えてくれるパワーが宿っているのかもしれません。



 自分の願いを叶えたいのならば、周りの人に「素晴らしい」と評価されたいのならば、まず周りの人達、物、環境にまで感謝をして、大切に扱うことから始めてみましょうね。