心理カウンセラーの風湖です。
人生がなんとなくつまらないと感じ、
「もっと充実した人生を送りたい。」とか、
「もっと生きがいのある仕事をしたい。」と考えて転職を繰り返し、逆に自分のやりたいことが何なのかがわからなくなってしまう人がいます。
そういう方は、「自分の人生でこの目標をクリアしたい。」とか、「あれを達成したい。」と思ったとき、実はそれは、「今の自分では気に入らない。」と言っているということに気付いてほしいと思います。
「本当の自分はこんな人生のはずはない。自分はもっと変わりたいのです。」
そう言って心理学を学ぼうとされる方はとても多いのですが、しかし、そうやって「気に入らない自分」を認識しているのが、実は本当の自分だということなのですね。
本当の自分探しをしている人に知っておいていただきたいことは、まず、今の自分を否定してばかりいては、もっとすごい新しい自分に変わることもできないのではないかということなのです。
「本来、私はこんなところで、つまらない主婦や仕事をしている立場ではない。もっとすごい役割や使命があるはずだ。」
と思って、仕事や家事を手を抜きながらイヤイヤやっていませんか?
そうではなく、今与えられた仕事を淡々と毎日手を抜かずにやっていると、少しづつ人格が上がっていき、やがて向こうから応援をいただくことがあるのです。
その応援をいただいたときは、自分が何かをやろうと決意をする必要は全くありません。
なぜなら、自然に流れが来るからです。
逆に言えば、「何かを成し遂げよう」と決意をして頑張っているうちは、何も流れてきてはくれないのかもしれません。
今やるべきことが目の前に存在しているのならば、それを手を抜かずに感謝してやることで初めて、自分でも思いもしなかった使命や役割が与えられるのかもしれません。
「人事を尽くして天命を待つ。」のではなく、「天命を待ちながら人事を尽くす」のですね。