心理カウンセラーの風湖です。
私が教える心理学の生徒さんたちは、いつも教室に朝早く来てくださって、ニコニコと笑顔で私を迎えてくださいます。
オンライン心理学講座を受けてくださっているみなさんも、パソコンの向こうのカメラ越しに、素敵な笑顔で手を振ってくださいます。
人間の幸せとはなんなのかを考えたとき、私なりの結論は、「良き仲間に囲まれる」ということに尽きるのではないかと思うのです。
お金を稼ぐとか、何かに成功するとか、目標を達成するとかで幸せを感じることも、それはそれで納得できるのかもしれません。
しかし、それだけではなく、本当に幸せを味わえる環境というのは、実は良き仲間に囲まれていて、そこに自分が身を置いているだけで楽しくて幸せだという状況を味わえること。
これが幸せの本質と言えるのではないでしょうか。
たとえば、旅をするときは、どこへ行くかではなく「誰と行くか。」
食事をするときは、何を食べるかではなく「誰と食べるか。」
語り合うときは、何を話すかではなく「誰と話すか。」
20代、30代のときは、たとえば旅の目的地を「北海道」「アメリカ」というふうに選ぶのも楽しいでしょう。
それが若さというものです。
けれども40歳を過ぎたら、行くところも住むところも食べるものも、一緒にいる人と共に選ぶことの方に幸せの本質があります。
自分が「人の間で生きていて幸せ」と思える、そういう人間関係の人と一緒にいることができれば、田んぼの畦道で座っておにぎりを食べているだけでも幸せを感じます。
私達が本当に居心地の良い世の中というのは、皆が仲間で、ライバルや敵がいなくて、皆が味方で友人と一緒に生きていく、という世界ではないでしょうか。
ですから、本当の幸せとは、自己達成することだけではなく、人の間で生きていて、その人たちが皆温かくて、愛情に満ちている、そういう人に囲まれていることなのだと私は思います。
その人たちは家族だけでなく、職場でも、たまたま隣り合わせた人でも構いません。
本当に優しい目で人を見ることの出来る人と出会うことが出来たなら、人生はそれでいいのだと思います。