心理カウンセラーの風湖です。
ある40代の女性から、こんな相談を受けました。
「私は独身で、仕事もやりがいを感じることが出来ずに不満だらけです。やりたいことも無いし、趣味もありません。生きているのも辛くなり、時々虚しくなります。」
人は、それぞれ使命や役割を果たすために生きていると私は思います。
しかし、なにが自分の使命なのかわからずに、同じ毎日をなんとなく「つまらない」と思いながら生きている人のほうが多いのではないでしょうか。
実は、それを知る方法はあるのです。
しかしそれを知るためには、まずはどんなことがあっても不平不満、愚痴、悪口、文句などを言わないようにすることが大切です。
何故なら、そのようなネガティブな気持ちが頭の中を占めていると、ネガティブな自分の事しか見えず、優しい周りの人達に向き合う気持ちになれないからです。
そして、笑顔で淡々と生きていると、その笑顔に惹かれて人が集まり、ふと気づくと誰かから何かを頼まれることがあります。
それを引き受けてやっていると、何年か経つと自分がある方向に動かされている事に気付きます。
「どうも自分はこういう方向で動かされているみたいだな。」
という風に認識した瞬間を「立命」というそうです。
私達は、人生を迷いながら生きていても、誰かと出会い、誰かに頼られて、頼まれごとが来て、それを引き受けて疑わずにやっていく。
そして「ありがとう」と言われて喜ばれる存在になると、心から幸せだと感じることが出来るのです。
決して努力せず、頑張らず、楽しんで、なおかつ喜んでいただく。
「自分は誰かのために必要とされている」という喜びの感情が込み上げてくることこそ、私達の使命なのではないかと思うのです。