心理カウンセラーの風湖です。
マラソンのコースでは一本道ではなく大体折り返し地点が設定されています。
それは、追い風と向かい風が同時に有利不利に働くようにできているからなのだそうです。
坂道も、上り坂があれば下り坂もあります。
ですから、有利不利を平均化するためには折り返し地点を作らなければならないわけですね。
人間の人生というのも、だいたい40歳から50歳くらいを折り返し地点と表現されますよね。
箱根駅伝などを見ていると、往路では山登りなので頂上をめざすモチベーションや体力的な能力を求められる、人生の前半の姿を表しているような気がします。
そして逆に、復路では山下りですから、荷物になるいろんな執着を捨てて、ブレーキを適切に踏みながら自分に合ったスピードで自分のために働いたり動いたりして、ゴールを目指すのですね。
人生の前半は、とにかくやりたい事をどんどんやり、後半はこだわりや執着を捨てていく作業を積み重ねて生きていく。
しかしそうは言っても、人生の後半には何も考えずに何も望まずにただ生きていれば良いというわけではありません。
人生は、前半のその人の生き方に見合った結果が後半には必ず返って来ますから、1人の人間の中で、自分の存在価値を味わい、自己解決していくものなのではないでしょうか。
あれが欲しい、これも欲しいと言っている力が強いほど、逆風が強くなり、日々の幸せを味わえないような気がします。
私も、これからの人生の後半は、基本的にあまり求めずに、自分の使命を突き詰めながらも、人生に感謝し、身軽になって楽しい生き方を選ぼうと思っています。