心理カウンセラーの風湖です。



 私の実家のトイレに、日めくりカレンダーがあり、それにはこんな言葉が書かれてありました。



 投げかけたものが返ってくる。
 投げかけないものは返ってこない。
 愛すれば愛される。
 愛さなければ愛されない。
 嫌えば嫌われる。
 嫌わなければ嫌われない。



 そして、先日私はたまたまBSテレビでイエス・キリストの生涯を映画化したものをなんとなく見ていました。



 すると、その映画の中でイエス・キリストは弟子達に向かってこう言ったのです。



 「許すものは許される。
 許さないものは許されない。
 裁くものは裁かれる。
 裁かないものは裁かれない。」



 どちらも、なにが正しくてなにが正しくないとは言っていません。
 それは、自分の正しいと思う感覚だけで人を裁かないほうがいい、と言っているのではないかと私は思うのです。



 人の価値観はそれぞれです。
 悪いことをしようとして生きている人は誰一人いません。



 自分の価値観を他人に押し付けるのではなく、自分の正しさを主張するだけではなく、人はそれぞれに違う使命を抱えて生きているのですから、お互いを高め合う関係が理想的なのではないでしょうか。



 私は、カウンセラーという立場としても冷静になって時間をかけて相手の気持ちを親身になって聴き、感じて、そして黙ってその人に寄り添うような強さを持ちたいと思っています。