心理カウンセラーの風湖です。
ある、保育園の園長先生のお話です。
「うちの保育園の先生達が、子供達に毎日怒鳴りまくっています。いくら大声を出しても、子供達はぜんぜん言うことを聞かないらしいのですが、どうすればいいのでしょうか。」
「今では、先生達もストレスが溜まってしまい、先生同士でも険悪な雰囲気になってしまっていて、辞めてしまう先生もいます。」
子育て中のパパママさんたちも、言うことを聞かない子供にイライラしてしまうと悩む方は多いのではないでしょうか。
私は、こう答えました。
「では、先生達にこう言ってください。『笑顔で、小さい声で子供達に喋ってください。』と。」
すると先生は言いました。
「何故ですか?大声を出しても全く言う事を聞かないんですよ。」
権力や立場の強さを持っている人が立場の弱い人に対して権力を行使しないことを「折れる」とか、「諦める」と感じる人がいます。
しかし、そうではなく、そのような人を「優しい」人と言うのです。
その園長先生は不思議そうでしたが、試しに小さな声で子供達に話してみたそうです。
すると、子供達は静かに言うことを聞いてくれたそうで、「驚きました。」とおっしゃっていました。
これは大人でも同じです。
大人も優しい人が大好きですよね?
単に上司だからとか、親だからとか、先生だからとかいう理由でいばっていいというわけではありません。
もしもその優しさの概念が、これから全ての人の共通認識になれば、いじめや人間関係の歪みなどなくなるのではないかと思います。
しかしそれを子供達に言葉だけで説明するのは無理ですから、まずは強い立場の人達が優しさを実践してみせることが大事でしょう。
強い立場の人になれたのは、自分ひとりの力ではないことを知って、感謝しましょうね。