心理カウンセラーって風湖です。
「私の子供はサッカーのチームに入っていて、凄く練習を頑張っているのですが、そのチームがトーナメントに出場して勝ち残るためには、子供達の中から何人か、メンバーから外されてしまうのです。
本当はどの子もすごく試合に出たがっているのです。なんだかかわいそうな気がします。」
そのように悩んでいらっしゃる親は、実はとても多いのではないかと思います。
勝つためには誰かを外さなければならない、というのは、もう古い考え方なのではないかと私は思います。
「勝つため」とか、「利益をあげるため」には、どのような悲しみも仕方がない、という考え方は、逆に良い結果は望めないのです。
確かに、私が昔スポーツをやっていた頃は、力のある者や、権力的、あるいは立場の強い者を中心に上下関係が成り立っていたような気がします。
でも、最近は流れが変わって来たような気がするんですね。
たとえば、学生スポーツの部活などでも練習をスパルタ的に徹底的にやって来た学校では、子供達や指導者が暴力事件を起こしたり、薬物に手を出したりして優勝どころか出場資格まで剥奪されたりしています。
しかし、逆に「みんなで笑顔で楽しくやろうよ。」という学校がどんどん勝ち上がり、優勝するようになって来たのです。
スポーツの世界だけでなく、吹奏楽部などで中学、高校の吹奏楽団がコンテストに出たときも、スパルタで厳しく指導されてきた学校はやはり優勝できなくなって来たようです。
「楽しくやろうよ。音楽ってもともと音を楽しむものだから、本当は楽しめば良いんだよ。じゃあ、みんなで楽しくやりましょう!」
という考え方の先生に指導を受けて来た生徒達の音が凄く良い音になって来て、そんな学校が優勝するようになって来ました。
「やるからには、なんとしても勝たなければ。」
「絶対に失敗したくない。不安で不安で仕方がない。」
そのような「戦いモード」な考え方は、周りにいる人達の波動も落ちてしまいます。
そのときに、どうしても人の心は荒れるみたいなのです。
そういう人を見ると、私は「大丈夫、大丈夫。困ったことが起きても、誰もあなたを責めたりしませんから。もっとゆる〜くやりましょう。」と、言い続けています。
実際に、「〇〇しなければ」「〇〇するべき」と言って焦ってばかりいても、上手くいかないことの方が多いものです。
オリンピックにしてもW杯にしても、
「負けてしまったら意味がないですもんね。」
と、言っているマスコミの解説者とか、コメンテーターをたまに見ると、私は非常に悲しい思いがします。
「戦わない、比べない、争わない、」
それが私のモットーであり、皆さんの人生を生きていく上で、とても絡になります。
どうか、「戦いモード」から「喜びモード」に切り替えて、メンバー全員が幸せで楽しくなるようなゲームをしてきてくださいね。