心理カウンセラーの風さんです。



 愛知県犬山市の菓子メーカーが、製造工程で「ありがとう」を100万回聞かせたお菓子を作っているのを知っていますか。



 その工場に足を踏み入れると、スピーカーからずっと「ありがとう」という声が流されているのだそうです。



 幼稚園児50人の「ありがとう」の言葉を録音して流すことでお菓子を美味しくしているのだと言いますから、驚きですね。



 この取り組みは顧客や取引先に感謝の気持ちを伝えたいという先代の社長のアイデアで始まったのだそうですが、出来上がったたまごボーロは100万回の「ありがとう」を聞いているのだというのです。



 そもそもたまごボーロに耳はありませんよね。
 不思議ですが、それにしてもなんともほっこりするお話です。



 しかし、お酒などをつくるときにクラシック音楽を聴かせているところがありますよね。
 それならは、「ありがとう」の言葉にもなんらかの味の違いが生じるのでしょうか。



 オックスフォード大学の研究によれば、音楽や音声は特別な香辛料のようなものなのだそうです。



 たとえば、チョコレート。
 暗い音調の音楽を聴きながらチョコレートを食べた場合はより苦く、明るい音調の場合はより甘く感じるのだと言います。



 他にも、高い音調の曲では酸味が増し、豊かな曲調では甘みが増し、ビリー・ホリディの歌声はパンプキンパイの秋らしい風味が増すのだとか。
(^^)



 そして、「ありがとう」を言いながら食べると、甘さがマイルドになったというのです。



 このような調査を知って、私はとても面白く感じました。



 私は以前に、焙煎したコーヒー豆の香りを嗅ぐと、他人に対して親切になると書いた事があります。



 詳細は省きますが、コーヒー豆のような心地よい香りを嗅ぐと、それだけで相手に対して良い印象を抱くようになること、そしてポジティブな感情はそのまま「相手を手助けしたい」という心理に転じるとのことですから、面白いですよね。



 私がコーヒーの中で1番味が好きだと思うのは「ブルーマウンテン」です。



 ブルーマウンテンの特徴は、酸味も苦味もあまり感じない、あまり特徴が無いことだと思っています。



 その「穏やかなマイルドな味」が好きです。
 


 人間も、怒鳴って怒って、凄い気迫を発している状態から、「穏やかでマイルドな方向に向かっていく」ことが、「人格を高める」ということなのでしょうね。