心理カウンセラーの風湖です。
誰かに喜んでもらえたり、募金などをしてお礼を言われると、なんだか自分まで嬉しくなってウキウキしてくるものですよね。
「喜ばれると嬉しい」という感覚は、どうやら人間だけに与えられた本能のようなのです。
二足歩行する霊長類は、「ゴリラ」「オランウータン」「マントヒヒ」「チンパンジー」「サル」そして「ヒト」と大別できます。
これら霊長類の「目」を見てみると、「ヒト」の目にだけ、ある特徴が見て取れます。
それは、「白目」を持っていること。
「ヒト」以外の霊長類には「黒目」しかなく、「白目」が見当たりません。
他の霊長類に白目がないのは、天敵に「目の動き」を悟られないため(天敵に襲われないため)だといわれています。
「白目」がなければ、右を向いているのか、左を向いているのか、上を向いているのか下を向いているのかがわかりにくくなるので、天敵に隙を与えることはないのです。
ところが、人には天敵がいないので、「右を向いていると左からなにかに襲われる」といったことはないでしょう。
つまり、「白目」があるのは天敵がいない証であり、霊長類の中で唯一「ヒト」にだけ与えられた特徴なのだそうです。
「盲目であることは、悲しいことです。
けれど、目が見えるのに見ようとしないのは、もっと悲しいことです。」 これは、ヘレン・ケラーの言葉です。
そして、こうも言いました。
「世界で最も素晴らしく、最も美しいものは、目で見たり手で触れたりすることはできません。
それは、心で感じなければならないのです。」
人は、1人で生きていると「ヒト」
人は、人の間で生きていると「人間」
「他人と争い、勝つと嬉しい」のは「ヒト」
そして、「仲間が喜んでくれると、自分が嬉しい」のが「人間」
「喜ばれると嬉しいという本能」は、ヒトにだけ与えられているものですが、この本能を目覚めさせるのは、「本で読んだり、耳で聞いたり、誰かに教えられたり」しなければなりません。
ところであなたは、第三の目の存在を聞いたことはありますか?
第三の眼は左右の両目とは別に眉間に存在する
と言われる神秘的な眼のことです。
サードアイとも呼ばれており、大脳生理学における松果体のことだとも言われています。
この第三の眼が開くと万物を見通すことができるそうです。
「ヒト」として1人だけで生きている間は、「第三の眼」はめざめません。
そして、「三つ目の本能」を知ると、この眉間にスイッチが入って、「人間」に変わるのではないでしょうか。
そして今日、「誰かに喜ばれる」ことをしたならば、その人の喜びが、「自分にも喜びをもたらす」ということに気がつくでしょう。