『タクシーに乗って、「道がわからないんです」
どんなに美味しい料理だって、おどおどしたウェイターが運んできたら、美味しく感じないよね。
不安げな人と仕事をしたら、商売って失敗するんだよ。
自信がなくても、「自信のある顔」をして職場に向かう。
これが、仕事のプロとしてのマナーです。』
これは、実業家の斎藤ひとりさんの言葉です。
つい先日、私はたびたび立ち寄る駅前の蕎麦屋さんで昼食を食べました。
券売機で「かき揚そば」を選んで、お店の人に渡したんですが、その日のバイトのお姉さんの対応に変な違和感があったんですね。
例えば目の前に私がいるのに、ただ棒読みでマニュアルを読み上げたり、蕎麦を渡す時など、客は目の前に私一人しかいないのに、あさっての方向に「かき揚そばお待ちの方~」と呼んでいました。
思わず「いや、ここにいるでしょ、私」と言いたくなりましたね。(^^)
そして、いつもはどうだったっけ? と思い出してみると、普段はおばさんが笑顔で自然な対応をしてくれていた事を思い出しました。
「プロとアマとの違い」を定義すると、プロは自分のライフワークとして自発的に仕事を行い、アマは他人のお手伝いとして仕事をするということなのではないでしょうか。
私的にはそんな部分にプロとアマの線引きが有るような気がします。
つまり、お金や時間を意識して仕事をするのがアマで、プロはそれらに関係無く自分や相手が満足出来る商品を作ったり与えたり出来る人なのですね。
プロからサービスを受けるお客は「あぁ、この人はさすがだなぁ」と思いますし、やってる本人も「自分はプロだ」と胸を張って言えるでしょう。
プロフェッショナルとはこうした他者評価と自己評価が両立している事が条件です。
あなたは、たくさん並んでいる飲食店の中で、どのお店を選んで入りますか。
私は、あまりグルメではありませんから、やはりその仕事を心から楽しんでいることに喜びを感じている姿を見たくて、お店を選ぶような気がします。
なにを食べるのかよりも、そのお店の居心地の良さや、店員さんの気持ちよさが、お金を払う時の満足感に値するのかもしれません。
そんな、満足な時間を与えてあげられるようなプロフェッショナルを目指して、これからも仕事に向き合って行きたいと思っています。