心理カウンセラーの風湖です。
誰かを愛していますか。
カウンセリングをしていると、恋愛をテーマにした悩みの相談は日常的に受けるものですし、避けて通ることは出来ません。
「好きな人がいます。でも、私のことをどう思っているのかわからなくて悩みます。とても優しくて、その人に会えると思うだけでもドキドキしてしまいます。」
人を愛することは、とても素晴らしいことですよね。たとえそれがどんな形であれ、人が誰かを愛しいと思う気持ちに理由はありません。
誰かを好きになって、その人のことを考えただけで恥ずかしくなったり、ドキドキが止まらないという段階の時は、まだ「愛」の段階には入っていないと私は考えます。
それでは「愛」とは、心理学的にはどのような解釈をするのでしょう。
「愛」は、感情ではないのです。
「愛」とは「決断に基づく行為」であると私は考えます。
誰かを愛したいと思ったら心の奥で、
「誰かを愛する為には、知識と努力が必要であり、かたい意志をもって決断するべきものである」
という信念を持ってほしいのです。
そしてなによりも、2人でいることにより、その愛する相手よりも先に、自分が幸せを感じることが出来ていることを確認してくださいね。
自分が「愛されたい」と思うと、「自分がどうしたいか」よりも、相手の言動に振り回されて疲れ切ってしまっては、意味がありません。
なぜなら、「この人を愛そう」と決心する事は、「相手が与えてくれてもくれなくても、自分は相手に与え続けよう」と決めることだと思うからです。
「今後、この人との関係において、絶対に損得勘定はしない」と自分に約束しましょう。
損得勘定から開放されてしまうと、もう絶対に「自分が損をしている」という嫌な感情を持つ事はなくなりますから、人間とってこれほど安心できて、楽になることはありません。
つまり、愛する決心をすると、損得勘定から開放されて自分が一番楽になるのです。
①相手の感情を100%受け入れて共鳴してあげる。
②相手と自分を仲間にする。「あなた」ではなく「私たち」を主語とする表現方法を使えば、相手と自分との間に横並びの一体関係を作り出す事ができ、「共通の利害」「共通の目的」というニュアンスで話を進める事ができます。
誰かを愛するということは、単なる激しい感情ではありません。
もしも、愛が単なる感情に過ぎないとすれば「あなたを永遠に愛します」という約束には、何の根拠もないことになります。
なぜなら、感情は生まれ、また消えてゆくからなのです。
「あの人は私のことなど愛していないのではないか」と考えてしまうと、それはネガティブな感情に変わり、「愛」ではなく、ただの「依存」に変わってしまいます。
「私はあなたを愛します。」と、決意表明したのならば、まずは自分で自分を大切にして、全身で相手を愛してあげましょう。
そうすればきっと、幸せな恋愛が出来るのですから。