心理カウンセラーの風湖です。



 「夏休み。1週間の海外旅行。どこに行って、何をしようか?」


 まだ、出かけてもいないのに、ガイドブックを片手に、旅行の計画を立てている瞬間、とってもワクワクしますよね。


 なぜ、「楽しい」ことを考えただけで、ワクワクするのでしょうか?


 それは、「楽しい」をイメージすると、私達の脳の中では幸福物質のドーパミンが分泌されるからです。


 ドーパミンとは不思議な物質です。


 目標を達成して「やったー!」と大喜びする瞬間にドーパミンが出ている、というのは感覚的にも理解しやすいと思います。


 実は、ドーパミンは目標を達成したイメージを想像して、計画を立てるだけでも分泌されるのです。



 
 「年をとったから遊ばなくなるのではない。
       遊ばなくなるから年をとるのだ。」



 これは、アイルランドの劇作家でノーベル文学賞受賞者、バーナード・ジョーの言葉です。




 かの物理学者、アルバート・アインシュタインも、「一見して馬鹿げていないアイディアは見込みがない。」と言っています。



 人の脳にとって、楽しくてワクワクするようなイメージをすることは、とても大切なことなのですね。




 例えば「トップアスリートと平凡な選手との差は何ですか?」と尋ねられると、即座に「右脳のイメージ力の差です!」という研究者もいます。



 それは、右脳のイメージ力が低下してしまうとスランプや、伸び悩みになり、燃え尽き症候群の元となってしまうからなのだそうです。




 ですから私は常々、「ワクワクして生きる」ということを心がけています。



 とはいっても、日常生活においていつもワクワクというわけにはいきませんよね。
 

 
 実は、その最大の敵は「マンネリ化」なのです。



     年齢を重ねると、
 「そんなこと、やらなくてもわかるよ。」とか、
 「どうせ、この前と一緒でしょ、面倒だなぁ」とか、
 「こういうドラマのストーリー展開ってよくあるパターンだよね。」
 
 などという気持ちが生まれて来ます。




 家族の存在や、会社からいただくお給料も、本当ならば毎日感謝しなければならない存在なのに、だんだんと『当たり前』になって来ます。



 それでなくても世の中は、面白くてワクワクすることに満ち溢れているのに、それに対して自らフタをして、何も感じなくなってしまいます。



 これからの不安定な世の中、気持ちだけでも豊かに生き抜くためには、そんなマンネリ化に打ち勝たなくてはなりません。



 一方子供は、一見記憶力が優れているかのように見えます。



 確かに、特定の記憶力については優れているという点はありますが、それより、「大人よりも好奇心が旺盛だ」という点が重要でしょう。



 見るもの、聞くもの、触るもの全てが子供にとっては新鮮です。



 生きることに慣れてしまった大人とは全く違います。



 「最近、歳を取ったせいか、記憶力が衰えちゃって。」
 「新しいことをすることはなんとなく億劫だなぁ。」



 などという前に、将来のポジティブなイメージをする習慣をつけて、毎日、好奇心を持つことを忘れることなく、感謝して自分のイメージ力を鍛えていきましょうね。