心理カウンセラーの風湖です。




 「愚痴や泣き言をやめて、
 豊かな考え方をしてごらん。
 富はいくらでもあるんだよ。
 考え方を変えれば、
 みんなが豊かになれるんです。」



 実業家、斎藤ひとさんの言葉です。




 「私って、ダメだな。」
 「私って、何をやってもうまくいかないな。」



 そんな風に思うと、仕事も恋愛も何もかもうまくいかないのではないかと思ってしまい、余計落ち込んで悩みが大きく膨らんでしまいますよね。




 人の心は、「何を強く思っているのか」で、実際に起こる出来事が「良い方にも倒れるし、悪い方にも倒れる。」ということもあるのです。




 エイブラハム・リンカーンは、
 「人はたいてい心に定めた程度に幸せになる」
 と、言っています。




 例えば、あなたの仕事でしたら、自分の好きな仕事だと思うことが出来るかどうかで成果は全く違います。




 勤務態度の研究者であるハワード・シェクターは、
 「私達の心を仕事から引き離しているのは、私達自身の姿勢です。」
 と、述べています。




 仕事は嫌なもの。
 上司は厄介なもの。
 というのが、ごく一般的にイメージされた考え方のような気がします。




 しかし、こうした考え方を取り除いたとき、仕事自体が問題ではないということに気がつくことがあるのです。



 
 つまり、あなたが仕事を辞めたいと思うとき、あなたが辞めたいのは仕事ではなく、その仕事をしている時にあなたが感じるその「感情」を辞めたいと思っているということがわかるのです。




 ですから人生を劇的に変化させる秘訣は、あなたの心構えの中に隠されているのではないのでしょうか。
 人生の成功は、80%が姿勢で、20%が才能なのだと言う研究者もいるのです。



 例えば、気に入らない雑用や責務は誰にでもあるものですよね。




 こうしたことへの対策は、「今やっている仕事に対して、それが何であれ、自分でやりたいと望んで決めた仕事であると考える」ことなのではないかと思います。




 家を掃除するならば、隅々まで綺麗にします。
 運動をするなら、1キロ余分に走ってみるとか、勉強するのなら思い切り全身で楽しめるような内容の勉強をしていれば、自然とその効果を心ゆくまで実感出来るのです。



 そして、自分への自信につながるのです。




 人生をネガティブに考える多くの人は、できるだけ仕事をしないで、できるだけ多くのお金を稼ぎ、できるだけ早く家に帰るという働き方をしてきました。




 しかし、仕事に対する姿勢を変えると、私達のモチベーションにプラスの効果が生まれます。




 その瞬間の人生を楽しむようになり、何かを作り出すことに「当事者として関わっている」という意識が生まれるのです。



 すると、ポジティブな姿勢に変わります。
 ですから、銀行に大金は無くても、裕福な人生を送ることは可能です。
 人生や運の良さとは、ものの捉え方なのですね。



 松下幸之助は、会社の入社面接で必ず聞く質問がありました。



 「君は、運の強い人間かい?それとも運の弱い人間かい?」



 この質問に対して、「僕は運の強い人間です。」と答えた人を、松下幸之助さんは即座に採用したそうです。



 「運が強い」と答えた人には、結局のところ、「運の強い出来事」が起こるようになっています。



 そして、「運が強い社員」がいればいるほど、その会社は「運が強い会社」になって行くのです。



 どんな生き方でも、それを選んだのは自分です。そして、その仕事や生き方を、私達はいつでも変えることができます。



 「どんな時でも自分は運が強い。」
 そう言えば、必ずそうなります。



 人間は弱い生き物です。
 それでも健康な身体があります。
 支えてくれる仲間もいます。
 笑顔をくれる家族もいます。



 それだけでも、自分は素晴らしい存在なのだと思えるようになれば、人生もまた素晴らしいと感じる日々が来るのですね。