心理カウンセラーの風湖です。
「ビタミン剤を飲むと犯罪が減る。」
こう聞いても、にわかに信じがたいものですよね。
ところがこれが科学的に立証されつつあるのだそうです。
オックスフォード大学のゲシュ博士らの研究が詳しく発表されました。
どのような研究の内容だったのかというと、まずゲシュ博士らは、服役中の囚人232人の実験参加者を集めました。
そして、半分の囚人には栄養サプリメントを手渡しました。
そして残りの半分の囚人には外見はそっくりですが栄養素が含まれていない偽の錠剤を渡しました。
実は人は、偽の薬でも「飲んだ」と意識するだけでも効いてしまうことがあります。
ですから、与えた栄養素に本当に効果があるかどうかは「偽の錠剤の効果と比べてどれほど強いか」を評価することで判断する必要があります。
この作業を2年間続けたそうです。
その結果、栄養サプリメントを飲むと、偽薬に比べて暴力行為が約35%も減ることがわかったそうです。
そして、「栄養素の全体バランスが、心のバランスにも大切だろう。」と、論文に書かれています。
もしも、栄養サプリメントが囚人以外にも効果をあるのなら、DVや非行行為などの犯罪抑止剤としても期待が持てそうですね。
栄養素のバランスが脳の中の感情を抑止することができるのであれば、「頭が良くなる栄養素」もあるのではないかと思いませんか?
それについて調べてみました。
しかし、きっとその効果のある栄養素はあるのでしょうが、「頭が良くなる」ことについては証明が困難で断定するのは難しいそうなのです。
ところが、「食物そのもの」ではなく、実は胃や腸などの消化器官が脳と密接に関係しているのだということがわかりました。
「腸内フローラ」という言葉を聞いたことはあると思います。
私たちの腸内には、多種多様な細菌が生息していて、それらはなんと、1,000種1,000兆個以上なのだそう。
特に小腸から大腸にかけて生息していて、これらの様々な細菌がバランスをとりながら腸内環境を良い状態にしているのです。
特に小腸から大腸にかけて生息していて、これらの様々な細菌がバランスをとりながら腸内環境を良い状態にしているのです。
顕微鏡で腸の中を覗くと、それらはまるで植物が群生している「お花畑([英] flora)」のようにみえることから、『腸内フローラ』と呼ばれるようになったのだそうです。
脳と腸は「脳腸相関」とも言いますが、(人にとっても大切な器官である)脳と腸が、自律神経やホルモンなどを通してお互いに密な関係であるのだというのです。
例えば、極度に緊張したときお腹が痛くなることがありますが、これはストレスを感じた脳が自律神経を通して腸にも影響を与えているからなのです。
ですから、食物の栄養成分をどうこう言う前に、そもそも胃腸の具合が脳の状態とリンクしていると理解しておく方が必要なのです。
「健全な精神は健康な胃腸に宿る」という側面があることは確かなようですね。
だからこそ普段の生活で、胃腸に気を配る習慣をつけておくことは脳にとっても良いことなのです。
頭が良くなるには「栄養サプリメントと胃腸の健康」が大切なようですね。