心理カウンセラーの風湖です。
「世界で一番恐ろしい病気は孤独です。」
マザーテレサは、「この世で最大の不幸は、戦争や貧困などではありません。
人から見放され、『自分は誰からも必要とされていない。』と感じることなのです。」と、訴えました。
ある調査によると、欧米人は年齢を重ねて仕事からリタイヤしたあとの人生に、幸せを感じる人の割合が中年層からどんどん高くなっていくことに比べて、日本人は逆にどんどん少なくなっていくのだそうです。
日本人には「遠慮」という文化があって、一人暮らしの老人や、近くに家族や友人はいても、お互いの家を頻繁に行き来することをどうしても回避してしまいますから、孤独になりやすいのだそうです。
ですから、孤独とは、そのまま不幸を感じることにつながってしまうのですね。
私達は、大人になると、「自分は自立するべきだし、行動は自己責任である。」と、思いがちですが、すべて自分の力だけで生きなくてはならない、という事ではありません。
会社や地域の活動でも、1人ですべて行なおうとするのではなく、足りないリソースを周りから集めて、より役立つ貢献をしようと考えることも大切なのです。
そもそも人間は、自分1人で出来ることはそんなにありません。
人生において何かに挑戦することはとても大事な事なのですが、時々は自分の器以上のことが起こってしまうものです。
特に今までやったことのないチャレンジをするときなどは、何もかも手探りですから、いろんな困難なことが起こります。
そんな時には、気分が落ち込んで諦めようかとも考えてしまいますが、誰かに助けを求めてみることも、選択肢に加えてみてください。
そうすると、きっと誰かが「待ってました」と手助けしてくれるはずです。
本気で頑張っている人のことは、協力したくなるものだからです。
成功者と言われる人達は、他人に助けを求められます。
彼らは、助けを求めることを恥ずかしいとは思っていません。
むしろ、助けを求められないほうがカッコ悪いと考えているくらいです。
困っている状況は、周りからよくわかるものです。いくら困っていないふりをしても、周りの人はわかっているのです。
「水臭いなあ。相談してくれればいいのに。」と、思っていますよ。
人の悩みも同じです。
「ヘルプミー」は、いつでも言っていいのです。
人は、一人一人が花なのです。
ですから、ポツンと一輪で咲いているよりも、多くの花々が寄り添って咲いていたほうが綺麗だし、見る人までも幸せな気持ちにさせます。
そしてなによりも幸せに咲くことが出来ます。
遠慮は、人を孤独にします。
孤独は、不幸のひとつです。
それを知るだけでも、人生がバラ色に大逆転することもあるのです。