心理カウンセラーの風湖です。



 小さい頃、誰もが読んだアンデルセン物語の「みにくいあひるの子」



 この童話「みにくいアヒルの子」は、実は作者であるアンデルセン自身がモデルだといわれています。



 作者はデンマークの作家、ハンス・クリスチャン・アンデルセンです。まずはあらすじをご紹介しましょう。



 「とあるアヒルの群れで、卵が孵りました。しかし1羽だけが黒い雛で、アヒルの親はその姿に驚きます。しかし他の雛と同じように上手に泳いだため、一緒に育てることにしました。


 ただ黒い雛は、周りのアヒルたちから「みにくい」といじめられ、耐えきれなくなって家族のもとから逃げ出します。


 しかしみにくいアヒルの子は、他の群れへ行ってもいじめられてしまうのです。しだいに、生きることに疲れてしまいました。


 冬が終わって春になる頃、みにくいアヒルの子は自分を殺してもらおうと、白鳥が住む水辺に向かいました。そこで水面に映った自分の姿に驚きます。


 黒くてみにくい姿だった雛は、成長して立派な白鳥の姿になっていたのです。そして白鳥の群れにあたたかく迎え入れられ、幸せに暮らしました。」


 という内容のお話でしたね。

 覚えていらっしゃいましたか?


 作者のアンデルセンは、とても貧しい家庭で育ったのだそうです。


 幼い頃に父親が他界し、学校へ通うこともままならなくなりました。


 さらに、周囲の人からいじめを受ける日が続き、孤独な日々を送ったといいます。


 童話の中でも、アヒルの親のもとに生まれた黒い雛は、容姿のみにくさからいじめを受け、死を覚悟しますが、しかし最終的には自分が白鳥だと気付いて幸せに暮らすことができました。


 アンデルセンは、自身とみにくいアヒルの子を重ね合わせ、どんな人でも、生きていれば幸せになる可能性があることを伝えたかったのかもしれません。


 童話の中では周りのアヒルたちと同じように、雛自身も物事を「見た目で判断してしまっている」ことがわかります。

 

 雛の本質を見極めていたのは実はアヒルの親だけなのです。


 つまり、物事の表面しか見ていないと、誤った道に進みかねないのです。



 物語の終盤、黒い姿で生まれた雛は、自分が白鳥だったことを知ります。

 

 白鳥の群れに迎え入れられ、ようやく平穏な生活を手にすることができました。



 それまで雛は、周囲の評価から自分をみにくいと思い込み、水面に映る姿を見るまで自分が白鳥に成長していたことに気付きませんでした。



 もしも彼が最初から自分の見た目を「コンプレックス」ではなく「個性」ととらえていたならば、環境は大きく変わっていたかもしれません。



 人間にも、「二面性」があります。

 時には怒り、時には悲しみ、時には喜ぶ。

 その、「違う自分」を探してみてください。


 自分を評価する誰かの意見にに怯えて、美しく素晴らしい自分を発見するチャンスを逃さないでください。


 そしてなにより、自分の可能性を信じてください。


 「みにくいあひるのこ」は、そんなあなたにエールを与えてくれているのかもしれません。