心理カウンセラーの風湖です。



 ヨーガや瞑想を経験したことはありますか?



 実は、毎日少しづつ瞑想を行うことは、脳にとってとても良い効果が現れると言われているのです。



 ヨーガとは、古代インド発祥の伝統的な宗教的行法で、心身を鍛錬によって制御し、精神を統一して、心の働きを止滅させるというものです。
 



 ですから、身体的ポーズを中心にした、フィットネスのような現代のエクササイズとは別の潮流なのですね。



 世界のほんの1地域の習慣に過ぎなかったヨーガが、だんだん世界的に流行するようになって、いまやとても常識的な存在になりましたね。



 トレーニングの日課にヨーガを取り入れているプロのスポーツ選手も少なくありません。
 ヨーガの世界的な人気の理由は、長い伝統を誇るヨガ独特の瞑想や呼吸法が、それだけ実質的に効果が高いということなのです。



 最近では、瞑想と脳の関係を科学的に追求しようという研究が続々と行われているそうです。



 僧侶だけではなく、素人を使った実験でも、ヨーガの効果が研究されています。
 「20分の瞑想を5日間」の瞑想トレーニングによって脳がどう変化するのかを調べた結果があります。



 集中力や、動体視力、解読力など、すでに脳活動に変化が認められるというデータが得られつつあるそうです。



 夢、願い、期待。
 人は、未来に想いを馳せます。



 「子供には過去も未来もない。だから現在を楽しむ。それは大人には難しいことだ。」
 と、言ったのは、フランスの著述家ラ・プリュイエールです。



 私達は大人になる過程で、知らず知らずのうちに未来に向けて準備する心を獲得して行きます。



 未来を想像するという能力とは、例えば「次の誕生日には何をするか。」とか、「今日買ったワンピースは、いつ着ようか。」などです。



 「観念運動」という現象があります。
 何かを強く思い浮かべると、自然と身体が動くという現象です。
 念じただけなのに、実際の身体の動きに連動するということです。



 スポーツ選手のイメージトレーニングは、そうした効果を狙った訓練です。
 



 「夢が叶った」というのも、自分の将来像を具体的に描くことにより、身体や脳が自然に目標に向かって準備した結果だと解釈することも出来ますよね。




 最近では、「朝活」という動画で、瞑想インストラクターと一緒にヨガの呼吸法を実践してから、仕事に向かう方も多いと聞きます。



 脳が老けていくと、脳の中で記憶を司る部位である海馬が関与しなくなるのだそうです。
 そして脳が老けると「夢を持てなくなる」のだそうですから、夢に目を輝かせて、いつまでも若々しくいてくださいね。



 瞑想やヨガで夢を想像して、脳からアンチエイジングを目指しましょうね。