心理カウンセラーの風湖です。
あなたは、今の自分が好きですか?
こう聞かれて、自信満々に「大好きです。」と、答えられない人は、結構多いのではないでしょうか。
最近は、有名大学を出ていても「やりたい事が無い」からと、就職活動をしないで自由に生きている方もいらっしゃるようです。
それも、ひとつの人生の選択かもしれません。
しかし私は、どこかにあるはずの「自分の好きな事。」を探していても、それはどこにも見つからないと、考えています。
かのウォールト・ディズニーは、若い頃、頭が固く発想力が無いという理由で、3回も仕事をクビになったのだそうです。
本当の自分の事って、実は本人にもわからないのかもしれません。
子供の頃に、仕事から帰って来て、「ああ、疲れた。」と、ビールを片手に会社の愚痴ばかり言っている自分の親を見ていて、「大人って、大変だなぁ。」と感じた子供は、もれなく大人になることに対しての恐怖心を持ちます。
すると、「大人になりたくない。仕事につきたくない。」大人が出来上がってしまいます。
人によっては、社会や仕事から逃げてしまいます。
ですから私は、自分を好きになれない人は、自分の好きなことに没頭した経験が足りないだけだと思っているのです。
特に仕事は、誰かのために夢中で取り組むからこそ好きになって行きます。
何事もポイントは没頭することなのです。
食事を取るのも忘れ、寝る時間も惜しいと感じるほど没頭すれば、その仕事を愛し、いつの間にかその仕事を好きになっていることに気づくのでしょう。
それは、仕事だけではなく、子育てや、恋愛などにも同じようなことが言えるのではないかと思います。
親が離婚して、大変そうな大人を見ていた子供は、「離婚だけはしたくないな。」と思うと、確実に離婚をしなくていい方法を考え、結婚自体を避けるようになったりします。
つまり、あなたが今、避けたいと思っているとか、あるいは好きになれないと思っているものがあるとしたらそれは、「嫌い」なのではなく、ただ、恐怖感から来る経験不足なのではないかと思うのです。
「では、それを没頭して好きになるにはどうすればよいのですか?」
と、思う人もいるでしょう。
その方法のひとつは、主体的に短いスパンと小さなステップで取り組むということです。
そして自分「自分のワクワク感」のために取り組むようにするのです。
最近の人は、スマホゲームなどの影響で、長編小説や、長い演説を聞くのが苦手だと言われています。
ですから、目標を遠くに持っていっても、それだけでやる気を失ってしまうのですね。
そして、初めはひとつのことにこだわらずに、やりたいと思ったことは「全部やる」ということです。
やりたいこと全てに経験を積み重ねていけば、必然的に自分だけの「好き」が分かって来るのです。
やる前から「出来ない」「どうせ無理」と思っているとしたら、それはもしかしたら小さい頃からの自分の親への依存心があるのかもしれません。
新しい自分のルールを創り出しでいくためのチャレンジをはじめましょう。
経験を積むためなら、時間やお金は決して無駄にはなりません。
やりたいことは全部やる。
それこそが自分の人生を豊かにする秘訣なのではないかと私は思います。