心理カウンセラーの風湖です。
当然のことながら、ストレスはドーパミンの分泌を低下させます。
しかし、快感を得ているときにはストレスホルモンであるコルチゾルは分泌されないのです。
快感を得る(感じる)ホルモンの代表格はドーパミンです。
結局、ドーパミンを分泌させておくことができれば、コルチゾルの分泌を防ぐことができるというわけです。
「タバコをやめるなんて簡単さ。」
そして文豪マーク・トウェインはこう続けます。
「私はもう、かれこれ数百回は成功したからね。」
この言葉は、タバコの習慣性をよく言い表していますよね。
タバコに限らず、「辞めたくても辞められない」と、何かに依存している人は多いのではないでしょうか。
先日、芸能人の薬物使用疑惑が話題となりましたが、なぜ私達は何かに依存心を持ってしまうのでしょうか。
私達が日常何かをするとき、意識、無意識に関わらず必ずなんらかの動機が、その背景にはあります。
ものを食べたり、ゲームをしたり、勉強をしたり、スポーツをしたり、溝に落ちないように道路を歩いたり、あるいは朝起きて顔を洗うといったごく日常の習慣にも、当然何らかの動機があります。
脳の中にはおよそ1兆個の神経細胞がありますが、そのなかには「ドーパミン」にしか反応しない神経も存在します。
ドーパミン作動神経とは、主に快感を得たときに活躍する神経なのです。
逆を言えば、ドーパミンを分泌させること=快感を得ることでもあるのです。
そして、麻薬そのものがドーパミンと深く関わっているのは事実で、麻薬とドーパミンは切っても切れない仲にあると言えるのですね。
それでは、なぜ人は快楽を求めると「やってはいけない」と分かっているのに麻薬や覚醒剤に手を出してしまうのでしょうか。
精神的ストレスを感じると、人はコルチゾルというホルモンを分泌させます。
これは脳内のあらゆるホルモンの活動性を低下させるといわれています。当然のことながら、ストレスはドーパミンの分泌を低下させます。
しかし、快感を得ているときにはストレスホルモンであるコルチゾルは分泌されないのです。
快感を得る(感じる)ホルモンの代表格はドーパミンです。
結局、ドーパミンを分泌させておくことができれば、コルチゾルの分泌を防ぐことができるというわけです。
ですから人間は、このドーパミンを分泌させることを目的として生きているようなものなのでしょう。
しかし、やはり薬物使用は絶対にいけません。
人生の全てが破壊し、心身共にめちゃくちゃになってしまいます。
ドーパミンの分泌を増やすために、様々な工夫をすれば良いのです。
例えば、快感や幸福感をつかさどるドーパミンを増やすには、「新しい刺激」「はじめての感動」といったものが大変有効です。
新しい道を歩いてみる。
スポーツをする。
何かに応募する。
新しいお店を見つけてみる。
髪型を変えてみる。
とにかく出かける。
また、マイナス思考よりもプラス思考であるほうが、ドーパミンの分泌量は多いといえます。
「趣味に夢中になってしまって、食事をわすれてた!」こういう経験はありませんか?