心理カウンセラーの風湖です。
昨日は、自立心の強い人の悩みを書かせていただきました。
本日は、依存心の強い人の悩みに触れたいと思います。
人が幸せを感じる要素のひとつに、「自分は誰かの役に立っている。」と、実感するときだと言われています。
これは、「オキシトシン」という脳内伝達物質が分泌するためです。
「オキシトシン」とは、「愛情ホルモン」ともいいます。
相手から感謝されたり、誉められたりすることで嬉しいと感じることが出来るのです。
しかし、だからといって、何かをした時に必ずしも感謝されることや、誉められる必要はありません。
たとえ全員から無視されたとしても、「貢献感」を感じる事は出来るのです。
それは、一種の自己満足です。
「自分は正しいことをした。誰からも誉められないけれど、誰かの役に立つことが出来た。」
そのようにひとりでも感じる事が、正しい「貢献感」の感じ方なのではないかと思います。
誰かからの感謝や、評価が無いと貢献感を感じることが出来ないと思うのであれば、あなたは誰かに依存しているということになります。
誰かに依存していると、相手が誉めてくれなかった時、相手に怒りを感じるでしょう。
それは、本当の貢献感ではありません。
本当の貢献感は、相手に依存しない、自己満足で良いのです。
例えば、私達のようなカウンセラーや、営業職の人、学校や幼稚園の先生、看護師さんや介護士さん、マッサージ師さんなど、人とのコミュニケーションを仕事にしていらっしゃる方の相談で多いのは、
「私のお客さんや上司や会社などに気に入られるためには、自分の考えを捨てて、相手に認めてもらえるように、間違ったことをやらなければならないのでしょうか。」
という質問です。
理不尽な他人に認めてもらう必要などありません。そうではなく、世の中全体に認められるような自分になることです。
よその会社やクライアントさんから、「引く手あまた」なあなたになれば良いのです。
もしもあなたが、自分の信じる道を歩いて、理不尽な相手に異を唱えて会社やクライアントさんに追われてしまうようになるのなら、初めからそこにいる必要は無かったのです。
人は、不完全で良いのです。
だからこそ人間らしいのです。
だからこそ愛しいのですね。
そのように自分を認めながら、いつかは誰にも頼らない、素晴らしい自信に満ちたあなたになる時が来ることを、私は心から応援します。