心理カウンセラーの風湖です。



 私が担当する、心理学講座を受けてくださっている生徒の皆さんの中には、将来カウンセラーになりたいと希望していらっしゃる方がたくさんいます。



 しかし、たとえ熱心に心理学を学んでいても、それだけですぐに良いカウンセラーになれるのかと聞かれると、それは難しいと思いますね。



 今から数年前、私がカウンセラーとして仕事をはじめたばかりの頃は、クライアントさんとお話をさせていただくだけで緊張や戸惑いばかりの毎日で、自分を見失い、そんな私に悩みを打ち明けてくださる方たちの信用を失ってばかりいました。



 すると、あんなに勉強した心理学の知識やアドバイスなどはすっかり忘れて、頭の中が真っ白になってしまい、クライアントさんの中には、何も出来ない私に対して腹を立てて、怒り出す人もいたりして、1日の終わりには毎日ペチャンコになっていました。



 「もう、参った。やっぱり私には向いてないな。辞めようかな。」
 いつもそんな感じでした。



 すると、夢にも出てくるようになりました。
 夢の中でも、様々なクライアントさんが次から次へと私に向かって、
 「先生、何も食べられないし、夜も眠れないし、死にたいのです。」
 と、訴えるのです。


 「もう、嫌です。もう無理なんです。勘弁してください。」
 夢の中で、私はそう言いたくなりました。



 でも、クライアントさんも私になんとかして欲しくて、助けて欲しくて必死なのです。
 私がネガティブに考えている間にも、クライアントさんはどんどん話をしてくださるし、どんどん苦しみを訴えて来ます。



 「弱気になっても一緒か。」
 そう思って開き直っても、やはり満足出来るカウンセリングはなかなか出来ません。
 毎日毎日、家に帰っては再び心理学の勉強をしなおしたり、1日を振り返っては反省したりの繰り返しでしたね。
 



 そして、それからやがてずいぶん長い月日がかかって、やっとだんだん少しずつ気分が明るく、身体も調子が良くなって来たと言ってくださるクライアントさんも増えて来て、未熟だった私も少しだけ余裕を持ってお話させていただけるようになりました。




 私にもそう言った辛い経験があります。
 ”助ける事が出来なかった”そういう無力感があります。
 でも、やり続ける者だけが、成し遂げることができるのです。




 それは、カウンセラーに限りません。

 どんな仕事でも同じ事ですよね。

 自分を責めるよりも、もっと偉大なこと。

 自分を責めるよりも、逃げるよりも偉大なことがあるとすれば、それは向かって行くことです。




 もし、マザー・テレサやイエス・キリストのような大きな愛を持つことで、人を助けることができるのであれば、『マザー・テレサやイエス・キリストのようになりたい』と願うことです。




 私達がどれだけ自分を責めていたとしても、私達の周りにいる人を助けることはできません。

 しかし、皆さんが本当に『誰かを助けたい!!』と思う気持ち、それは真実だと思います。

 



 多くの人は、失敗するのではないかと自分を責めています。

 そして自分をちっぽけに扱っています。

 多くの人がこの壁にぶち当たった時、挫折を経験します。




 今はできなくても構わないんです。

 『それをできるような人になりたい』そう思うことです。




 はじめは、私達がベストを尽くしたとしても、助けることができないかもしれません。



 でも、ベストを尽くしたときに皆さんは自分を誇りに思うでしょう。『私は自分に嘘をついていない、頑張ったんだ』と。

 



 私達が自分を責めるよりも大切なことは、あなたの光を求めている人が本当にいるということを知ることなのではないかと思います。




 そして、そのように人を助けたいと望む人達に対して、私が伝えたいことを教えたいと、今月から千葉県で「心理学教室」「カウンセリング教室」を開催することにしました。




 これからも、いろんな場所で開催したいと思っております。




 興味があるかたは、コメントをくださいね。