心理カウンセラーの風湖です。
「何故、親は私の気持ち分かってくれないのだろう。」
「何故、子供達は親の言う事を聞いてくれないのだろう。」
皆さんは、分かり合えない親子関係にストレスを感じていませんか?
私達は、遅かれ早かれ子供の頃の親への依存の状態から、大人の自立の状態へと気持ちが移行していきます。
ある程度の年齢になると、「親に期待して頑張ったのに、満足出来るものは何も手に入らなかった。」という気持ちから、「もう人には頼らない。」という自立心に変わっていくのです。
凄く自立心が強い人は、その分、依存の時の傷が深かったという事がわかります。
自立状態に入ると、まず私達は、
「今まで、いろんな人に迷惑をかけてきたなぁ。」と、過去を振り返ります。
ですから、自立をはじめると、
「いかに他人に頼らないか。」
「いかに他人に迷惑をかけないか。」
という生き方をしようと考えます。
そして、両親に対しても、周りに対しても、会社に対しても、
「みんなの足を引っ張りたくない。」
と、思います。
そして、私達は「完璧主義者」になります。
「完璧主義者」は、なんでも完璧に出来る人だと考えますよね。でも、少し違うのです。
完璧主義者というのは、なんでも完璧に物事を成し遂げるか、あるいは、完璧に出来ないと思う事には全く興味がないので、何もしないのです。
ですが、人間は神様ではありませんから、この世には、完璧に出来ない事の方が多いのです。
ですから、多くの完璧主義者は「何もしない」ことを選びます。
何故なら、完璧に出来ない事は、「やりたい事」には入らないからです。
「自分って、何も出来ないな。」
と、思う人は実は完璧主義者が多いのですね。
しかし、やがて自分は完璧ではなくても良いという事に気づく時がくるのですが、それにはとても時間がかかるのです。
すると人は、「いかに自分のやり方を確立するか。」という事にこだわりはじめます。
すると、親や周りの人達に、「私のやり方で行きます。」となります。そこは凄く頑固です。
そして、その人のやり方は、概ね正しいのです。しかし、親のやり方もまた正しいのです。
ですから、お互いの正しさを主張するために争いが起こるのですが、その争いは実に激しい喧嘩になります。
そして最後は、デッドゾーン。
その関係性が死んだような感じになります。
親子の関係、すなわち自立状態と依存状態の時には、お互いにいろんな感情を感じていたけれど、だんだん感じなくなって、やがて何も感じなくなってしまいます。
しかし、ここで大切なのは、「どちらのやり方が正しいのか。」を決めることではなく、「お互いのための全く新しいやり方を確立する」ことなのです。
何故なら、全く新しい関係を創っていかないと、かつての親子関係から、自立同士の生き方に変わっていく生活には、今までのやり方はなんの役にも立たないからです。
しかし、私達は価値観や生き方を変えるのはとても怖いのです。リスクを伴うと思うからです。
ですから、今までせっかく創り上げたやり方にずっと執着してしまうのですね。
そして、分かり合えない親子関係が出来上がってしまうのですが、そこには「相手のことをどれだけ思っているか。」の気持ちが隠れているのです。
親子関係に限らず、すべてのけんかはここに行き着きます。
皆さんのご両親や、夫婦のけんかなどもここに行きつくでしょう。
ご両親がなぜ皆さんにがみがみ言うのか?
みなさんがなぜ両親がうるさく言うのに、一緒に家にいたりするのか?
ここに行き着くんです。
面白いと思いませんか?
なぜ愛し合っている者同士がけんかしなければいけないのでしょうか。
でも、愛しているからけんかをするのです。
どうでもいい人はどうでもいいと思いますから、喧嘩をしようとも思いませんよね。
けんかがあるという事はその人には愛があるという事です。
そしてその下には痛みがあります。
相手への絆を確かめるための喧嘩なのに、憎しみあっていると勘違いしてしまうという事に気付いたら、見方を変えてみてくださいね。