また、アメリカ・ウェイン州立大学が2010年に行った研究では、野球カードに写真があるメジャーリーガーたちの寿命を調べた結果、「笑顔」で写っている選手たちの寿命は、笑顔でない選手たちのそれより約7歳も長かったそうです。
どちらの例も “笑顔の効能” の賜物で、笑顔でいることがいかに大切かを実証していると言ってもいいでしょう。
そうは言っても、「愛想笑いは嫌い」「笑うのは苦手」という人もいますよね。
しかし、作り笑いであっても効果があることは研究で実証されています。
笑顔の効果としては、まず社会的影響が強いことが挙げられます。
「笑顔を見るのは心地良い」のは、共通した心理でしょう。
楽しそうに笑っている人を見るのは、よほど偏屈な気分でない限り、嫌な気にはならないものです。
そしてもう一つ。笑顔は感染します。
例えば、普段からあまり笑わない、どちらかといえば仏頂面で近寄りがたいタイプの人を笑わせるには、どうしたら良いのかと悩む時もありますよね。
こんな時には、隣に座って、ただ根拠もなくケラケラと笑い続けるというのが最も確実な方法なのだそうです。
さらに楽しい表情には、問題解決を容易にしたり、記憶力を高めたり、集中力を高めたりする効果がある事が報告されています。
「楽しいから笑うのではない、笑うから楽しいのだ」(米心理学者/ウィリアム・ジェームズ)という言葉もあります。
「笑う門には福来る」
笑顔を積極的に利用することは、より良い生き方に繋がりそうですよね。
「怒れる拳、笑顔に当たらず。」
という諺があります。
怒って拳を振り上げても、相手が笑っていると殴れない、という意味です。
これこそが笑顔の力なのです。
笑顔は、コミュニケーションにおける、最強の武器なのですから、あなたのそばにいる誰かが、「元気が無いな」と思ったら、ぜひ笑顔を相手に見せてあげてくださいね。