心理カウンセラーの風湖です。
「好きな事を仕事にしなさいと先生は言われますが、本当に好きな事だけしていれば良いのですか?それで生活していけるのかどうか、不安です。」
「少しは努力しないと、嫌な事もしないと、頑張らないといけないのではないかと不安です。」
「仕事には忍耐が必要」とか「結婚は忍耐がないと続かない。」とかの言葉は、誰でも一度は耳にした事があるでしょう。
ですが、それは思い込みです。
「忍耐」や「努力」は、幸せになるためには絶対に必要!ではありません。
かつて、NHKで放映されていた「プロジェクトX」という番組がありました。
その内容は、1度どん底に落ちたところを取り上げて、そこから立ち上がるプロセスを描くものなのですが、日本人はなぜか、そのような苦労系の体験を好む人が多いように思います。
それは苦労したぶん、幸せになるという思い込みがあるからでしょう。
しかし、苦労をしなくても幸せになれる人はなれるのです。
恋愛相談などでも、クライアントさんの中に、
「彼に何をしたら、もっと好きになってもらえるのかしら。」とか、
「私の付き合う人はみんな貧乏な人ばかりです。」とか言う女性がいます。
私はそんな女性達に、「苦労がない幸せって、考えられる?」と聞くと、彼女は、「イメージ出来ない」と、皆さん答えるのです。
大切なのは、努力をする事や、苦労をする事や、頑張る事などという言葉を使うときは、もしかしたらどれも「やりたくない」「嫌い」というネガティブな気持ちから来る言葉なのだという事を知ることなのです。
よく、性格が明るい前向きな人ほど、考える能力が高いと言われます。
人は、まず何かを見たり聞いたりして、脳に情報を取り入れると、その情報に対して「好き」とか「面白い」という感情が生まれます。
そしてこれが前頭前野に達すると、「この情報は大切だ。」とか、「考えてみる価値がありそう。」などという理解した情報となり、そこから「好き」と言った「気持ち」が生まれて来ます。
とくに、「興味を持つ」「好きになる」「感動する」「意欲が湧く」「危機感」という5つを鍛えると、あっという間に頭は良くなるそうです。
逆に、「嫌いだ」とか「面白くない」と言った感情を持つと、脳は機能しにくくなります。
皆さんが子供のとき、嫌いな先生の授業で聞いた話は全然覚えられなかったという経験はありませんか。
それは、「嫌いだ」という後ろ向きの感情を持った時点で、脳が「この人の話は覚えなくていい」と判断して、無意識に機能することを止めてしまうからです。
そうすることで、必要以上の情報が入って来て頭がパンクしないように、自分の脳を防御しているからです。
ですから、好きになるという事は、それほど大切な事なのですね。
「売れないミュージシャン」「売れない役者」は、誰一人芽がでません。
それは「売れない」事が好きだからです。
何かに感動出来る人は、笑顔の素敵な人ですから、笑顔の素敵な人は、頭の良い人です。
感動出来なくなると、顔の表情から笑顔が消えてしまいます。
ですから、大好きな事をしているだけで、成功するのです。
あなたの人生を好きな事だらけにしてみてください。
きっと、幸せを呼び寄せて来ますから。