心理カウンセラーの風湖です。
「将来、成功を掴む為には、どのような考え方をしていたら良いでしょうか。」
未来への目標や課題はまだ見つからないけれど、例えばお金持ちになりたいとか、起業して成功したいとかの夢は、男女問わず誰でも一度は考える事なのではないでしょうか。
そんな時には、おとぎ話の「わらしべ長者」を思い出してみてください。
そのあらすじは、観音様に運を付けて欲しいと願った男が、偶然掴んだ藁を持って歩いていて、出会った人々を助けながら物々交換を重ね、最後には大きなお屋敷を手に入れた。というお話です。
日本では『今昔物語集』や『宇治拾遺物語』に原作がみられますが、世界中にも似かよった物語が存在しているようです。
「わらしべ長者」を読むと、モノの価値は人それぞれで、だからこそどんなモノも大切にしなければいけないと気付かされるのではないでしょうか。
これは、現代の経済活動にも同じことがいえるのではないかと思います。
手にしたお金を使わずに貯めることももちろん大事ではありますが、置いておくだけでお金が増えるわけではないですし、使わなければモノを得ることはできません。
そもそもお金というものは、かつて物々交換をしていた時代に、便利になるためのツールとして導入されたものなのです。
モノを手に入れるためのツールなわけですから、使わなくては意味がありません。
使う、つまり「わらしべ長者」でいう交換することをしなければ、ずっとわらを持ち続けているのと同じことなのです。
「わらしべ長者」の主人公の若者は、とても優しい青年です。
相手から強引に物を奪うことはなく、むしろ困っている人を助けながら交換を続けてきました。
自分の持ち物を相手のために差し出し、それが結果的に幸運に繋がったとも考えられます。
私はいつでも、出来事に次の3つの仮説を当てはめて、「全ては予定通り」と、考えるようにしています。
1. 全ての出来事は必然で起こるべくして起きている。
2. 全ての事は、絶妙なタイミングで起きる。
3. 乗り越えられない事は起こらない。
つまり幸運は、頑張っていようがいまいが、求める人には絶妙なタイミングで与えられるのですね。
「棚からぼた餅」といいますが、運を掴むためには、頑張りすぎずゆるむ事です。
また、運に限りがあると考えている人も多いのです。
「運を使い果たしてしまった。」とか、「今、運を使うともったいないから、もっと大きな事に運をとっておこう。」と、言う方もいらっしゃるようですが、そのように考えるのは、とてももったいない事です。
実は運は、誰かの為に正しく、喜んで使えば使うほど倍増するのだそうですよ。
私達は、どんどん幸福になって良いのですから、積極的に運を使って生きていけば、たしかに成功出来るのですよね。