心理カウンセラーの風湖です。
「幸せに成功したければ、自分が大好きな事を仕事にすれば良いですよ。」
「心から大好きな事を熱中してやれば、たいていの場合、気がついたら成功しているものです。」
ビジネス書や、自己啓発本などを読んでいると、このようなフレーズをよく目にしますね。
人は、好きな事をしているとワクワクして笑顔になり、自然に周りの誰かに勇気を与える事が出来ます。
何故なら人は、エネルギッシュに生きている人物に魅了され、心から応援したいと思うものだからです。
例えば、洋服などを買いに行く時、洋服を作るのが大好きでたまらないといった感じで仕事をしている人の店か、イヤイヤやっている人の店か、どちらを選ぶのかと聞かれたら、その答えはもちろん大好きな人の店ですよね。
本田宗一郎さんや、松下幸之助さんも、ただ自分の大好きな事に熱中していて、周りの人達が評価してくれなくても、それをやるだけで楽しくて仕方がない、時間を忘れてしまう、それを続けて来ただけだと言っています。
しかし、残念ながら多くの人達は、それをしません。そして、自分が不幸で貧乏なのは、社会、両親、教育が悪いからだと他人のせいにしてしまいます。
「私は自分の好きな分野が今ひとつ見つからないのです。そういう人は、どうやって好きな事を見つければ良いのですか?」
最近では、そのように悩む人も多いと感じますね。これは実は、真面目で優しいエリートさんの発言なのです。
親や社会が望む事を小さい頃からやって来たために、自分の好きな事を見つけられないまま、人生を生きて来たのでしょう。
学校で頑張る勉強などは、「このまま勉強をすればどうなるのか?」などとは考えずに、良い成績を取る事を目標とするので、そこに好きとか嫌いとかの感情は関係が無いのですね。
学校の勉強は、ほとんどが左脳重視で論理性や数字やデータに重きを置いたものですから、成績が良い事が幸せへの早道と思う人もいると思います。
しかし、必ずしも論理的に物事を考えられる人や、IQや思考力の高い人が成功するとは限りません。
それは、幸せになるための必須条件では無いのです。
自分は頭が賢くないから、幸せになれないというのは思い込みなのです。
自分がやっていて楽しくて得意な事を磨いて、その部分を生かして人生を豊かにすれば良いのですよね。
それでも目標が定まらず、自信が無いと言う人は、同じ気持ちの人が集まる場所に積極的に出向き、それぞれの得意技を結集して、大きな事に取り組むチームを自分の周りに作って、協調しながら人脈を広げてみましょう。
苦手なところを苦労して克服するよりも、その部分を得意として楽しくこなせる仲間を見つける事が出来たら、嬉しくてワクワクしますし、もっと大きな展開が期待出来ますよね。
いずれにしても、幸せに成功するためには「頭の良さ」は、関係が無いのですね。
頑張らなくても焦らなくても、何かに夢中になって、自分の持っている、自分だけの「好き」な事や、誰の真似でもない適正を才能に結びつける事が出来たら、それは成功の秘訣になるのではないかと思うのです。