心理カウンセラーの風湖です。
「私は、もうすぐ還暦なのに、無職になってしまいました。年齢的にもう仕事も出来ません。趣味も無いし、これからの人生、なんの生きがいもありません。」
ご自分の年齢ばかりが気になってしまって、未来への不安を嘆く人も多いですね。
しかし、将来幸せになるためにもちろん「若さ」は関係ありません。年齢的に若くなくても、それだけの年数の輝きがあるからです。
例えば60歳ならば「60カラット」なのです。
つまり、幸せになるために必要となって来るのは、ウキウキする楽しさ、むしろ「心の若さ」なのです。
肉体的な「若さ」ばかりを追い求めても、あまり意味がありませんよね。
そんな「若さ」だったら必要はありません。
最近では、美容整形が特別なものではなく、ずいぶん日常的なものになって来ました。
驚くほど進んだ技術で、美容整形になんの疑問も持たない国もあるようです。
だからと言って、私は美容整形に大反対だと言っているわけではありません。
その人が、それで幸せを感じるのであれば、その価値観に異論はありません。
しかし、少しだけ注意をした方が良いと思うのは、どこでストップするのかをしっかり決めておかないと「もっと、もっと」の欠乏感を作り出す危険もあると言う事なのです。
それによって、逆に不幸だと感じる心になってしまっては、意味がありませんよね。
ところで「心の若さ」とは、一体何なのでしょうか?
それは、柔軟性、豊かな感性、未知のものへの冒険心などです。
それは、決してお金が必要な事だけではなく、例えば、昨日とは違う何かをしてみるとか、買い物を違うお店でしてみるとか、いつもとは違うジャンルの映画や本などを楽しんでみるとかでも、ずいぶん脳は若返り、リフレッシュするものなのです。
人の話に耳を傾けずに、かたくなに自分の意見を主張ばかりするのは、加齢の証拠です。
固定観念に縛られ、他人を批判したり裁いたりする、お節介な人になってしまうとしたら、それは心の若さが失われているからです。
例えば、私は心理カウンセラーとしてたくさんの人達に心理学を教えていますが、生徒さんには常に、「心理学は、他人のために使わないでください。あくまで自分のために使ってくださいね。」と、お伝えしています。
何故なら、心理学を学んだからといって他人に押し付けては、それはただの、ありがた迷惑になってしまうからです。
相手がオープンマインドで自分と違う人の意見を聞いてくださる姿勢になってから、「いいな」と思っていただく。
そこからカウンセリングは始まります。
新しい事には好奇心を持って積極的に挑戦してみたい!と笑顔になっていただく事が出来たなら、その方は、きっとこれからもずっと幸せな気持ちと若さを保っていただけますよね。
そして、心を若く保つには、他人と自分を比べない事も大切です。
「あの人と比べて、自分は老けている。」と、自分にダメ出しをしていては、幸せは遠ざかるばかりです。
人は人。あなたがもしも、見た目で少しだけ年上にみえたと見えたとしても、心が若々しさを持っていれば、楽しく幸せな未来が待っています。
優雅に年齢を重ねてゴールデンエイジを迎える事も、とても幸せな事ですから。
「目指せ!100カラット!」