心理カウンセラーの風湖です。



 昨日、「スケジュール帳が真っ黒な人は、チャンスを受け取るための余裕がなくなってしまう。ですから幸運を掴むためには、予定に余白を入れておいた方がいい」と書きました。



 つまり、幸せになるためには「忙しさ」はむしろ邪魔になってしまうかもしれない。という事になるのですね。



 しかし、「忙しさ」が好きな人がいます。
 そのような人は、「何かをやっている」ことに自己満足を覚えている人です。




 そして、忙しくしていないと気が済まなくて、「暇な自分は存在する価値さえ無い。」とさえ思ってしまうのです。



 けれど、それはただの思い込みです。
 勘違いだと気づいて欲しいと思っています。



 本当は「暇」があった方が良いのです。
 何も考えずにじっくり身体を休ませる時間や、別の何かを愉しむ時間も大切なのです。



 例えば職場では、役職が上がれば上がるほど、仕事以外にかける心の余裕を持った方が良いそうです。
 そして特に経営者は、自分の頭の中の3分の1くらいはいつも空っぽにした方がいいと聞いた事があります。



 なぜなら、気持ちにゆとりが出て、会社が伸びるアイディアが浮かびやすくなるからなのだそうです。
 社長が身を粉にして朝から晩まで働いていては、将来の方向性を見極める余裕が無くなるからだそうです。



 未来学者のバックミンスター・フラーの有名な言葉があります。
 「人間は、日々の忙しさに追われて、人生を生きるところまで行きつかない。」



 何かを「こなしている」事で満足し、得意げになって喜びを感じているのなら、それはとても空しい事なのではないかと思います。



 あなたでなくても出来る事、こなせば良いだけの事は、他の人に任せて、自分にしか出来ない事を考えてください。



 それでも、何もせずにただボーッとしている事に罪悪感を感じる人がいます。
 そんな人には、ただ目を閉じて瞑想をする事もオススメします。



 1日のうちに10分でも良いから、静かに心を落ち着ける時間を作ってください。
 何も考えない時間というのは、実はとても貴重な時間なのです。




 それがたとえ少しの時間であっても、脳を休ませ、モヤモヤした気持ちをリセットさせる事が出来るのです。




 そして、脳をリフレッシュしたあなたはきっと、驚くほど仕事の効率も良くなりますし、人間関係のストレスも大いに改善されますよ。