心理カウンセラーの風湖です。



 「心理カウンセラーとして仕事をしたいと思っているのですが、実際にカウンセリングのプロとして仕事をするために大切な事は何ですか?」



 私は、「心理カウンセラー講座」という授業を担当していますので、生徒さんからこのような質問をよくされます。


 

 例えばプロとは、その道を職業としている専門家の事ですよね。
 職業専門家とは、つまりその道において、お給料をいただく事が出来る人の事を言うのですね。




 ですからどんな仕事でも、始めたばかりでも、お金をいただくと言う事は、すでにプロになったという事です。
 アマチュアではありません。
 


 そして、娯楽や趣味の粋を超え、立派な職業人としてお金をもらって仕事する人が「プロフェッショナル」です。




 お客さんは奉仕の心ではお金を払って下さいませんから、プロを志す事はそんなに簡単ではありませんし、プロと呼ばれるためには、勉強を重ねていかなくてはなりません。



 私は、これからの時代、仕事をする上で、その人の学歴や資格の多さよりもまず、自分という人間をどのように相手の為に活かすか、そのためにどう生きるかが大事になって来るのではないかと思います。



 
 ですからやはりそこには、カウンセリングのプロになるための自信と心構えが必要なのではないかと思います。
 それでは、カウンセリングのプロとしての心構えとして大切な事とは、一体どのような事なのでしょうか?








 まずは、自分の満足よりも、クライアントの満足度を何よりも優先する気持ちが必要です。
 たとえ自分がベストだと思っても、クライアントが「No」という答えを出せば、そのやり方を見極めて変更する事も必要なのではないかと思います。
 カウンセラーはクライアント第一、自分は第二第三だと考えている方が良いと思います。



 そして、やはり優れた専門知識を有する事も大切です。
 自信をもって実力を披露する知恵を常に勉強する事です。
 それはただ理解不能な専門用語を並べるのではなく、クライアントにわかりやすいように砕いて説明をすることも必要でしょう。
 知識や技量は他の誰にも負けないというくらいのプライドも忘れてはいけません。



 さらに、他人とのコミュニケーション力も実力の一つです。
 そのため、相手の考えや意向をしっかり理解できるように、色々な方向から話を聞き出そうとする人が多いです。
 相手を心を十分知ってから仕事が始まるという事を心得ているのでしょう。



 最後に、何といっても頼まれた仕事以上の内容を心がけます。
 期待通りではなく、期待以上の仕事をすることで次回の仕事へと上手につなげていくのです。




 私は、たとえ困難で時間のかかる仕事でも、予定以外に頼まれた仕事でも、笑顔と前向きな姿勢を常に心がけています。
 難しい案件でも、決して最後まであきらめない前向きな姿勢も忘れません。



 何よりも大切な事は、それがどんな仕事だとしても、自分の仕事は「自分がやっている仕事」だと思ってはいけないという事です。
 本当は「世の中にやらせてもらっている」、世の中の仕事なのですよね。



 ですから、その仕事で生きていけるかどうかは、世の中が決めてくれるのです。
 世の中が自分に求めている事は何かを聞く姿勢で、自然に、そして熱心に自分の仕事を伸ばして行けば良いのではないでしょうか。



 私は、本当に今の仕事をやらせていただいている今に、感謝をしているのです。