心理カウンセラーの風湖です。



 「愛らしく、微笑ましいマルチーズみたいな自分にしていくねや。常に人から、笑顔見せてもらえるような自分にせなアカン。」



 バリ島のアニキ(丸尾孝俊さん)は、3歳の時に母親が家を出て行ってしまい、中学を卒業後、看板屋で丁稚奉公をします。



 その後、様々な仕事を経験した後、28歳でバリ島に渡ります。



 その後事業に成功し、バリを中心にアジアに不動産数百ヘクタール、数十件の自宅を持つ、大富豪となります。



 また、バリ島では慈善事業や、交通機関への寄付など精力的に取り組んでいて、現地では「アニキ」「ボス」「マルさん」と呼ばれ、親しまれているそうです。



 彼は言います。


 「若いうちは自分ができない、実力がないことを最大限アピールする。

 自分を賢いと見せようとすると遠回りすることになる。

 カッコつけてできるフリをするから結局何もできないまま成長する。

「先輩!僕あほなんでこれできないんですよ。」

 これが言えるか言えないかで今後の成長のスピードを大きく変える。

 自分を底辺に置き、先輩からうまくできるコツを聞き出す。

 こいつかわいいなと可愛がられることが必要であり、構ってもらえる人生こそが素晴らしい人生である。

 マルチーズ理論是非お試しあれ。」



 バリ島のアニキは、数年前に映画にもなったので、ご存知の方も多いのではないかと思います。


 人間は、大人になると恥をかく事を恐れます。これは、儒教から来ている孔子の教えだと言う人もいます。

 完全な人間などいません。

 「恥をかきたくない。」から私達は、知らない自分を無理矢理受け入れて、それで納得しようとします。


 しかし、知らずに放置しておいて、上手くいっている人を妬んだり羨ましく思ってしまうよりも、その相手が成功をした秘訣をすぐに教えてもらって、人生のヒントにする方がよっぽど嬉しいですよね。


 子供は、分からない事はすぐに聞いて来ますよね。「なぜ?なぜ?」って。

 子供は、一生懸命です。熱心です。だから、与えられた答えを自分でも必死に考えます。

 そして考えて納得が出来ない時は、どこまでも問いかけます。「なぜ?なぜ?」と。


 子供は、こうやって成長するのですね。

 なぜ?と聞いて、答えを教えてもらって、その教えを素直に自分で考えて、さらに「なぜ?」を繰り返して日々成長していくのです。


 「こんな事聞いたら恥ずかしいかな。」と、思う時もあるかと思います。

 そんな時は、自分の心に聞いてみましょう。

 「なぜ、私はこんな気持ちになるのかな?」


 大人になっても、毎日恥をかいてみると、いつの間にか自分でも知らなかった自分自身が発見出来る日が来るのかも知れませんね。