心理カウンセラーの風湖です。



 あなたは、あなたを愛してくれる人の気持ちを、素直に受け取っていますか?



 例えばあなたが、とても人気があってモテる異性を好きになったとして、「なんとか自分に振り向かせたいなあ」と思ったとします。



 そして、あなたが特になんの努力もしていないにも関わらずその相手があなたに、「あなたが好きです。付き合ってください。」なんて言って来たら、あなたはどう思いますか?



 多くの人は、「え!そんな、どうして?自分と付き合ってくれるんですか?本当にいいんですか?ありがとうございます。」と、答えると思います。



 「自分の事が好きなんて、本当なのか?」と、疑ってしまいますよね。
 でも、相手はそんな顔や態度が欲しくてあなたに告白して下さったのでしょうか?



 「え!本当に?すっご〜い!実は私も大好きです!ありがとう!」
 という反応が欲しくて、あなたに勇気を振り絞って告白してくれたんですよね?



 にも関わらず私達は、
 「本当に?いいよ、いいよ、受け取れないよ。だって、騙されているのかも知れないし。」
 と、まずは疑う事から始まってしまいます。




 じゃあ、その相手の気持ちはどこへ行ってしまうのでしょうか。



 私達は、素直に愛を受け取れないのです。
 でも、ここで”受け取る”という事を学び始めた時に、人生は変わってきます。




 私たちは普段から頑張って、頑張っています。

 なぜなら、私たちの深い部分で自分には
 『自分は、なにかをしないと愛される価値がない』
 と思っているからです。




 

 これは私たちの心の奥にずっと持っているものなのです。

 これは両親と子供の関係の中で、私たちの子供時代にできた痛みなのです。

 まるで両親に言っているように、愛している人にこう言います。 




 『私は愛される価値がある? 私はこの家の子供で迷惑をかけていない? あなたにとって私は自慢の子供ですか? 私は愛される価値があるの? 私は本当にみんなのお邪魔じゃないの?




 だから愛する人にとって自分が迷惑だと思った時に、私たちは去っていくのが答えだと思います。

 そして自分の中に無価値感がある時は、私たちは愛されるために、必死に何かをやろうと思います。




 でも、頑張らなくても、焦らなくても、まず自分自身を愛する事ができた時に初めて私達は、愛を受け取ることができます。 
 「受けとっていいんだ」と思えます。



 私たちは無意識に誰かに”愛されている”と感じられなくなっています。
 『何かしなきゃいけない』
 『何かしないと愛されない』
そう思っています。



 でも、愛されるために、頑張って、頑張って、無理をして、犠牲をして働くのと、本当に自分が愛する人のために何かを与えたいと思って働くのは全然パワーが違います。 




 ”いやだなー”と思って仕事をするのではなく、本当に生き生きとして仕事をしている時には、皆さんの仕事の効率が違います。



 では、そんな風に相手を疑って、すぐに気持ちを受け取らなくなってしまった原因は、一体どこにあるのでしょうか。




 例えば、あなたが自分の子供を愛して愛して愛して、そして今度は、逆に子供が両親に何かをしてあげようとした時に、
『私たちはいいから』
と子供に言ったとしたら、子供たちは
『これが愛というものだ』
と思います。




 そして、このように言われて育った子供は、自分が愛する人に同じく犠牲のみをしようとします。

 それこそが愛だと勘違いするからです。





 愛情というのは「与えて受けとって、与えて受けとって」でないと、この関係は上手く行きません。

 何故なら、あなたが愛する人に与えて、与えて、与えて、与えて、そしてその人があなたからの好意を受け取らなかったとしたら…。

 




 あなたはきっと
『私はあの人の迷惑になっている』
 と思うでしょう。

 




 しかし、あなたが本当に幸せになった時に初めて相手に一番大きな贈り物を与えることができます。 




 あなたのご両親は皆さんのために自分を犠牲にしたかもしれません。

 ではなぜ犠牲をしたのでしょう。それは、あなたに幸せになって欲しいからではありませんか?



    あなたが幸せになる事は家族に対する贈り物なのです。 皆さんがまず幸せになって下さい。 



 

 

 あなたを無条件に愛する誰かの気持ちを、素直に受け取る事は、特に日本人は下手です。

  これを皆さんが学ばれる事をお勧めします。




 それをどう使おうと結構です。男女関係でもう一度ロマンスを取り戻す、仕事に魅力を感じる。どのように使って頂いても結構です。




  でもその方法はたった1つ、自分の心を癒す事です。「自分は愛される価値がある」という事を思い出して下さい。




 それで皆さんの尊い人生を本当によりよく癒していく事が、なによりも大切なのではないかと思います。