心理カウンセラーの風湖です。
「私は、ある時ふと不安に襲われる時があります。何をやっても上手くいかないのではないか。と考え、眠れなくなってしまいます。」
誰かに何かを言われたというわけではなく、未来に何かがあるというわけでもないのに、何故かふと、不安におそわれてしまう時はありませんか?
実は、そのような精神的な不安感から来る不眠症で悩む方はとても多いのです。
「どうすればこの苦しみから抜け出す事が出来るでしょうか。」
人が理由もなく不安に襲われたり、人を避けてしまうと訴える方に対して、その方の思いをじっくりとお伺いしていると、「実は現在、人生がとても上手くいっているのです。」とおっしゃる方は多いものです。
それは、「自分はそんな大した人物ではないのに、こんなに人生が上手く行くなんておかしい。この次はきっと何か辛い事が起こるに違いない。」という、ネガティブな思い込みからくる事がほとんどなのです。
「人生、山あり谷あり。」という信念が頭をよぎってしまい、せっかく上手くいっている人生であるにもかかわらず、自分で無意識のうちにブレーキをかけてしまうのですね。
「こんな私が愛される訳がない。」
「学歴が無ければ出世しない。」
「自分はいつか失敗するに違いない。」
もしも、あなたがこのような心のモヤモヤが晴れないのであれば、ぜひ「小さな徳を積む。」事を実践してみてください。
例えば、「道に落ちている空き缶を拾って捨ててみる。」とか、「お年寄りに席を譲る。」とか、「会議や雑談の中で、自分ばかり喋るのはやめて、周囲の話に相槌を打つ役割にまわる。」などです。
「そんなことで、人生が上手く行くなんて信じられない。」と、思いますか?
実は人は、自分の事で頭がいっぱいになっていると、どう考えても解決出来ないような不安に襲われるものなのですね。
「ほかの人を喜ばせよう。」という事を意識するだけでも、悲しい思いや不安は少なくなり、心のモヤモヤは解決に向かうのではないかと思うのです。
それは、キリスト教でいう「隣人愛を持つ」ことに似ています。
「隣人愛を持つ」とは、「相手が私を愛してくれるから、私も相手を愛する」のではなく、「相手が私を愛してくれなくても、私から相手を愛する。」という事なのだそうです。
つまりは、「見返りを求めないで純粋に愛を持つ」という事なのですね。
相手の言っている事が不可解だ、とか、価値観が自分とは違うと考えて、相手を遠ざけてしまうよりも、「人の価値観は十人十色。意見は違って当然。」だと考えましょう。
そして、自分のしている事が成功につながっているかどうかは、他人からの意見や感謝の言葉などは関係ないのです。
自分の人生は、あなたが自分をどう捉えるかだけです。つまり、自己満足です。
それでもまだまだ満足出来ないのであれば、自分の伸びしろがそれだけたくさんあるのだな、と喜びましょうね。
あなたはきっと全てが上手く行きますよ。
誰かがきっとあなたを見ていてくれます。
なぜなら、あなたがどれだけ成功したいと願っているのか、そしてどれだけ人の役に立ちたいと願っているのかの分だけ、ふと不安に襲われる度合いが大きくなるのですから。