心理カウンセラーの風湖です。


 私の担当する心理学講座は、一人一人の未来の目標を明確にして、それを実現するために、そのプロセスのためのスキルのワークをしたり、脳の仕組みの勉強をしたりします。


 個人の記憶の中の適正や、自分の過去の経験から様々な材料を探して、それらを生かして自分の力にするのです。そして、成功した楽しい人生を送るためにクリアなイメージのための計画を実践して行くのです。


 例えば、「ビッグになりたい。」とまでは思わなくても、「成功したい。」とか、「幸せになりたい。」とは誰でも思うのではないでしょうか。


 ですからいつも教室の中は、人生を変えたい、自分を変えたいと願う人達の情熱で溢れていますし、実際に自分の理想の姿になって、夢を叶えた方がたくさんいらっしゃいますよ。


 


 しかしその一方で、この講座の全工程が終了して卒業したとしても、成功するために実際にチャレンジをしない。つまり行動に移せない方も中にはいらっしゃいます。


 せっかく心理学を学んで、自分の夢を語り、自信を付けても、実は人の脳の中には、「チャレンジしない心理」という高い壁があるのです。


 心理学者ホーナーは、「人は無意識に成功を回避する心理がある。」と、提唱しました。


 これは、「成功恐怖論」と呼ばれています。


 「成功には必ず失敗やリスクが付いて回ると考え、それが強い信念に変わり、無意識のうちに成功する事を恐れてしまう。」というのが、成功恐怖論です。


 例えば、

 「お金も欲しいし、もっと出世したいなぁ。」 

 と考えて、なんらかの行動を起こそうとしたとしますね。


 するとそのあとに、多くの人は
 
 「でも、出世するのは大変かもしれないな。
  同僚と競争しなくてはならないし、
  プライベートの時間は奪われるし、
  誰かに恨まれたりするかもしれない。」

 と、ネガティブな想像をしてしまいます。


 そして、
 
 「だったら、今のままの方がいいかなぁ。」

 という風に、人には無意識に成功を回避する傾向があるのです。


 実際に私の生徒さんの中でも、「卒業してしばらくして日常の生活に戻ると、学んだ時の気持ちを忘れてしまいそうになります。」と、言われる方もいらっしゃいます。


 しかしそれでも成功をしたいと考え、その目標に近づくには、一体どうしたら良いのでしょうか。






 成功のために努力するにせよ、回避してしまうにせよ、この「成功恐怖論」を誰もが持っていると認識することはとても大事です。


 やはり、どうしてもネガティブに考えてしまう、「成功回避傾向」を認識した上で、それでも諦めずに自分の成功を強く願う事が出来る人は、いつか必ず目標を達成出来るのではないかと私は思うのです。


 「いや、こんなネガティブな考えは良くないな。もう少し頑張ってみよう!」


 失敗やリスクが伴う事を意識した上で、「それでも自分は成功したい。」と自覚し、恐れずに実行するのが、成功への道と言えるのですよね。


 自分は失敗するに違いないと考えてしまうのではなく、失敗する事も想定の範囲内だと捉えて、まずは恐れずにチャレンジしてみてくださいね。


 あなたなら、きっと成功できますよ!