心理カウンセラーの風湖です。
新型コロナウィルスの感染が、また再び世界中に広がって来ていますね。
もうこうなって来ると、どのようにするのが時代の変化に対応するための正しい行動や常識なのかも分からなくなってしまいそうです。
進化論を唱えたダーウィンは、
「この世に生き残る生き物は、最も力の強いものか。そうではない。最も頭のいいものか。そうでもない。それは、変化に対応できる生き物だ」という考えを示したと言われています。
今でもこのフレーズは、ダーウィンが残した言葉として、改革好きの経営者や政治家、学者、メディア等に好んで引用されていますよね。
最近では、日本の政治家主導の感染症対策も、あらゆる場面で対応が遅く、私達国民の不安をあおる結果になっている事も多いと感じます。
これはつまり、常に変化する環境に適応し易い生物の性質とは、いかに非効率で無駄が多いか、と言う事なのでしょうか。
これはたとえば、AIなどの人工知能に頭が向かいすぎていて、行き過ぎた効率化の開発のために、人間が予測できなかった災害や疫病流行に対応できないことが浮き彫りになってしまったと言う事なのでしょう。
「常識とは、18歳までに身につけた偏見のことを言う。」
かの物理学者、アルベルト・アインシュタインの言葉です。
時代の変化に私達が対応出来ない原因のひとつとして、これまで「常識」と言われていた様々な人間の価値観や信念を変えるような柔軟な脳の働きが出来ない事にあるのかも知れません。
しかし日本には、未だに人々が囚われているであろう様々な「常識」があります。
例えば「お客様は神様です。」という言葉。
そして、「早起きは三文の徳。」
さらに「出るくいは打たれる」「努力は必ず報われる」「女は愛嬌」「子供は風の子」「外に出ないと身体に悪い」「石橋は叩いて渡れ」などなど。
これらの「常識」は、もうすでに過去の言葉になりつつあるのかもしれません。
私は、やはりこれからは、カリスマ性が求められる時代が来るのではないかと思います。
それは、代々続くお金持ちやセレブの存在ではなく、その人物そのものが信頼出来て、様々なアイディアを生み出す事が出来る、プロフェッショナルの存在です。
それは、後輩や子供達、そしてお客様にいろいろな事を教えてあげられる知恵を持った指導者、すなわちマスターです。
自分に自信がない人は、やたらと仲間を集めて集団で行動をしたがりますが、これからはそのような生き方は出来なくなって来ますよね。
今までの日本の教育は、命令さえあれば一つの事を永遠にやり続ける事が出来る人間作る教育でした。
しかしこれからの時代は、自分に自信を付けて、1人でも十分に人生を楽しむ事が出来る才能が必要なのですね。
「この世は修行である。」と言う仏教の教えがあると聞いた事があるのですが、私は逆に「この世は楽行である。」と考えるほうが幸せなのではないかと思います。
人間の命には限りがありますから、いつか死んでしまうのだと考えれば、世界中の人々が古い常識には囚われずに、この世を思いきり楽しむ事が出来るように、人々に喜んでいただけるような知恵を学べる、何か好きな事をずっとやり続けて生きて欲しいと私は望んでいます。

