心理カウンセラーの風湖です。


 大好きな彼から好かれるために、会社の人間関係で悩まないように、あなたは自分に嘘をついていませんか?


 相手に何とか自分を選んでもらいたいから、「嫌われないように」「見捨てられないように」と、ありのままの自分を隠してしまいますよね。



 周りの女性がみんな自分よりも魅力的でオシャレに見えて、「自分を認めて欲しい、受け入れて欲しい」と思い、自分も周りの女性のようにしなければいけないと思い込んで、つい、自分に嘘をついてしまうのですね。


 ちなみに、「愛する」と「恐れ」は、脳の中では凄く似ている感情なのだそうです。


 それは、心理学で“補償行為”というのですが、その人のしていることがどれだけ素晴らしいことだったとしても、その行動動機が“恐れ”からきているのだとしたら、その行動は報われず、やがては疲れ果ててしまいます。


 たとえば、自分は冷たい人間だと思っているとしたら、それを隠すために、他者にはやさしく、温かく接する‥‥、これは“補償行為”の一例です。

 



 そんなとき、やさしいあなたのことを人はほめてくれますが、自分は冷たい人間だと思い込んでいるあなたは、どんなにほめられてもあまり嬉しいとは感じません。

 



 それどころか、自分はウソつきで、人はその自分にだまされていると考えますから、自分を承認するどころか、逆に自分を責め立てます。



 そのように思う時、人はなんらかの恐れを抱いているものです。


 

 「ありのままの自分は相手に嫌われる」、その結果、「みんなから自分は嫌われる」という恐れと不安が本当の自分を隠してしまうのです。



 しかし、「隠したい」と思っているという事は、自分の中で「嫌い」な部分である事に気づいて欲しいと思います。



 自分の欠点だと思っている点は、ただの思い込みだと気づかずに、ひたすら隠す事ばかりを考えてしまいますよね。



 しかし、多少の欠点がある人の方が魅力的な事に気づいていますか?



 例えば、喉が渇いたとき時に飲む物として、純水よりも、炭酸水やミネラルウォーターの方が美味しいし、選んで貰える事の方が多いのです。



 マグネシウムやバナジウムなどの成分が混ざっている方が、ただの真水よりも「また飲みたい」と思っていただけるのですね。



 本当の魅力とは、誰かの真似をして個性を消す事では無いのです。



 あなたの考えている欠点を、あなた独自のキャラクターにしてくださいね。



 あなたが隠そうとしている物を、あえて開示してみましょう。



 そこにはきっと、あなたの才能や価値や使命もたくさん隠されているのですから。