心理カウンセラーの風湖です。


 「人は、お金持ちになったら、幸せになれるのですか?」


 私の心理学講座の生徒さんが、休み時間の雑談の中で聞いて来ました。


 人は、いつも幸せになりたいと願っています。
 そのために、誰もが夢や目標を達成したいと思いますよね。
 

 「でも、先立つものが無いからね。」
 私達はつい、このようないセリフを言ってどうせ無理だと諦めてしまいます。


 心理学などの分野の本を読むと、お金や幸せを手にする意味について「コップの中身」の話を例にあげてこう書いてあったりします。


 「コップの中に半分水が入っていた場合、"まだ半分もある"と思うか、"もう半分しかない"と思うかで、その満足度が変わって来るものだ。」


 つまり、自分が「幸せ」だと思えば、十分満足ですし、「不幸だ」と思えば、全く満足出来ないのです、という意味なのですね。


 要は、本人の捉え方でどうにでもなるという解釈なわけです。


 さらに、「運が良い人」と、「運が悪い人」との差は、一体何なのでしょう?という定義などもよく聞かれます。


 これもきっと、本人がその起きた出来事を、どう捉えるかの問題なのでしょうね。


 例えば、数億円の宝くじが当たったとしても、「良い事があれば次は悪い事があるのではないか」と不安に思い、「怖い」とネガティブな出来事のように捉える人がいらっしゃいます。


 しかし、反対に不慮の事故や災害などで一文無しになったとしても、周りの人達の励ましや助けなどを感謝して、「嬉しい」と感じる方もいらっしゃるようです。


 ある、成功者の男性は、こうおっしゃっていました。


 「あなたの周りにある様々なものは全て、あなたにちょうど良いものばかりなのです。

 あなたの仕事も、友達も、財産も、パートナーも、全て今のあなたにちょうど良いのです。


 もしも、それに満足出来ないのなら、あなたが自分を成長させて、自分にとって理想的なものをもらえるように努力しなくてはならない。


 本を読んだり、資格を取ったり、勉強したりして、自分に出来る事に挑戦して、レベルアップを目指しましょう。」






 「自分は運が悪いなぁ」と言っていると、次もまた同じ事を言わなくてはならない出来事が起こるのだそうです。


 「自分は幸せだなぁ」と言っていると、次もまた同じ事を言う事が出来る出来事が起こるのだそうです。


 自分の人生を左右するであろう、これらの言葉は、素晴らしい力を持っているのですから、本当に大切に使いたいですよね。


 ジーン・ドリスコルという車椅子レーサーはこう言っていました。


 「「成功者は、成功するように運命づけられた人だ。」と言う人がいます。
 でも、それは違います。

 チャンピオンになる人は、10回馬から落ちても、懲りずに10回馬に登る人です。」と。


 それに加えて、人が幸せになるか、不幸になるかは、そばにいる人のちょっとした優しい言葉だったり、胸を打つ言葉だったりするのかもしれませんね。


 親からの遺産が入って、急にお金を手にした人は、その出来事に心が対応出来ずに、数年で使い果たしてしまい、借金まで作ってしまうという話はよくあるのだそうです。


 本当の意味でのお金持ちとは、お金を持っている事に心から感謝が出来て、罪悪感の無いお金の使い方が出来る人なのでは無いかと思います。


 そして、幸せとお金の因果関係も、「感謝」という気持ちがあるか無いかという意味では、なんらかの共通点があるのかも知れません。


 道で100円を拾ったら、これはきっと神様からの愛なのだと受け取って、素直に大喜び出来る幸せな人に私はなりたいと思います。