心理カウンセラーの風湖です。


 私は、詩人、谷川俊太郎の「朝のリレー」という詩が好きです。


 「カムチャッカの若者が
 キリンの夢を見ているとき、
 メキシコの娘が
 朝靄の中でバスを待っている。
 ニューヨークの少女が
 微笑みながら寝返りをうつとき、
 ローマの少年は
 柱頭を染める朝陽にウインクする。
 
 この地球でいつもどこかで朝が始まっている。
 ぼくらは朝をリレーするのだ。
 経度から経度へと
 そうしていわば交代で地球を守る。

 寝る前のひととき耳をすますと
 どこか遠くで
 目指し時計のベルが鳴ってる。

 それはあなたの送った朝を
 誰かがしっかりと
 受け止めた証拠なのだ。」


 世界中の子供達は、きっと朝、目を覚ました時に、「自分は何のために生きているのだろう?」とか、「昨日は嫌な1日だった。」などとは考えないのではないでしょうか。


 多分、「今日は、何をしたいのか。」「今日はどこへ行こうかな。」「何を作ろうかな。」など、自分が「今日、何をしたいのか」を考えるのではないかと思います。


 職場の人間関係で悩んでいるとか、
 愛するあの人からのLINEの返事が来ないとか、
 結婚したいのに、出会いがないとか。


 私達は、いつも家族や恋人や職場など、他の誰かとの関係を良くしたいと考えていますよね。


 相手の心は、自分でコントロール出来ない事だと知っているのに、心配ばかりしてしまいます。


 しかし、人の心配事の98%は実現しない事だという研究結果もあります。


 人間にとって確実な事は、やがて死んで行くこと意外にはひとつも無いのですね。


 ですから、おそるおそる生きる必要もありません。


 不確定な未来に軸足を置くのではなく、今という時間に軸足を置いて下さい。


 今日という日、とても広い地球の中で、沢山の人々や生き物達が、何かを残そうと思い切り生きているのです。

 
 そんな生き物達の中でも、素晴らしい人間の中の1人として、あなたも負けないように、目の前の小さな命に心を寄せてください。


 昨日あった少しの失敗や、ネガティブな問題を抱えている方も、その問題を経験という力に変えて、上機嫌に生きて行きましょう。


 人生を80年とすると、日数にすると3万日。

 27歳が1万日。
 54歳が2万日。
 80歳で3万日。


 おっと、こうしちゃいられない!
 ネガティブは早めに切り替えて、楽しみなくちゃね。