心理カウンセラーの風湖です。


 私はよく、心理学の講座の中で、「ホメホメ大作戦!」というワークをします。


 生徒さん同士が向き合っていただき、なんでも良いから相手の良い所を3つ見つけて、褒め合っていただくのです。


 そして、褒められた方は、「ありがとうございます。」としか言ってはいけません。


 「いやいや、そんな事無いです!」と、否定したり、「またまた〜、何も出て来ないですよ。」と、おどけたくなりますが、お礼しか言えないのがルールなのです。


 褒め言葉をストレートに受け取れない人は、もしかしたら自分を「褒められる事にふさわしく無い。」と、思っているのかもしれません。


 私は先日、あるカメラマンの男性とお話をさせていただく機会があったのですが、そのカメラマンの男性は、雑誌やテレビ局などと広く契約をされていらっしゃる方で、長年様々な芸能人の方や、政治家のみなさんの写真を撮られて来たそうです。


 その男性によると、ある美しい女優さんは、カメラを向けながら、「〇〇さんて、本当に綺麗ですよね。」と、言うと、必ず「ありがとう。」と返して下さるのだそうです。


 そして撮影が終わってその映像をチェックしていただく際には万遍の笑みで、

 「あら、私ってかわいい。」
 「今日は肌の調子も良いし、この髪型も似合うわ。」

 と、自画自賛をされるそうです。


 つまり、自分が「美人である。」と思えている人、美人マインドを持っている方は、どんな褒め言葉であっても素直に受け取るし、自分自身もそう信じているのですね。


 ですから、日頃から常に誰かに褒められたら、
 「気付いてくれてありがとう。」
 「私の良い所をわかってくれてありがとう。」
 と、返してみましょう。


 「でも、褒められてありがとうなんて言ったら、調子に乗ってる!って思われませんか?」


 と、言われる方もいらっしゃいますが、そのように心配される方はもしかしたら、小さい頃に、親や先生に、

 「褒められても謙遜しなさい。」
 とか、
 「調子に乗ってはいけません。」

 などと教わった影響なのかもしれません。


 しかし、誰かに褒められてはにかんだ笑顔や、心から嬉しさを表現しているあなたは、最高に美しい表情をされているのですよ。


 そして何より、その反対に誰かを褒める言葉は、たとえそれが他人に対して発せられた言葉であっても、口に出した瞬間、自分の心にも刻み込まれて行くのです。


 褒められて嫌な気分になる人がいたとしたら、もしかしたらその方は誰かを疑う癖があるのかもしれません。


 それは実は、褒めてくださった相手に、自分を疑う心を投影し、自分自身を否定している事に気付いていないだけかもしれませんね。


 つまり、「あなたが好きです。」と言われて、「嘘ばっかり」と思う方は、自分が自分を好きではないから、相手も自分を好きになるはずはないと信じてしまうのです。


 素直に、心を込めて感謝する。


 そんなあなたを見て、相手はますますあなたに興味を持ってくださいます。


 そろそろ、自分を否定する事は諦めて、自分の素晴らしさを認めましょう。


 そして私は、あなたを褒めたくて褒めたくて仕方がないのです。


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