神様が注意しても、二人は言うことを聞きません。怒った神様はとうとう、織姫を天の川の西側に、彦星を東側に引き離してしまいました。」
子供の頃は、なんとなくハッピーエンドで終わらないこのお話が、不思議に感じた記憶があります。
きっと幼い頃の私は、このような言い伝えを何気なく、「せっかく結婚出来たのに、神様から罰を与えられたのね。愛する人といつもそばにいられなくなってしまって、かわいそう。」と思って、切なくなったのだと思います。
この七夕や天の川の伝説は、プラネタリウムなどでも幅広く紹介され、中国では宮中行事として、日本に伝えられたとされています。
そしてこの織姫と彦星のお話は、日本、中国、台湾、韓国で主に伝えられている伝説なのだそうです。
この七夕のお話が人々の胸を打つのは、愛し合う2人が、その仲を親である神様に引き裂かれ、離れ離れになってからもなお、お互いを思い合う、純粋な気持ちに対して感動するからなのではないでしょうか。
人間の喜びとは、やはり大好きな誰かを純粋に愛する事の出来る、心から愛を与える事の出来る、出会いや触れ合いの事なのではないかと私は思います。
愛する人とデートしているときに、相手の愛情を試そうと不機嫌になったり、自分の思う通りの行動をしてくれないと、相手に怒りをぶつけたりしていませんか?
自分はいつかフラれてしまうのではないかと疑ってしまい、不安になったり、2人でいる時の態度がふてくされたりしていませんか?
誰かに遠慮をすることもなく、罪悪感を感じることがなく、心から愛する人を見つける事が出来たら、それだけで素晴らしいことだと思います。
本当に心から好きな人が出来たら、真っ直ぐな気持ちで「大好きです。」と、伝えてあげてください。
言われた人も幸せで、笑顔が見られたなら、きっとあなたも幸せになれるはずですから。
