心理カウンセラーの風湖です。


 7月7日は、七夕ですね。


 子供の頃は、玄関先に笹の枝を用意してもらい、願い事を短冊に託して、星空を見上げたものです。


 ところで、七夕とはどんなお話だったのでしょうか。


 「天の神様には「織姫(おりひめ)」という娘がいました。織姫は、毎日毎日、機織り機の前に座って、美しい布を織っていました。


 やがて神様は、娘にピッタリの結婚相手を探すことにしました。


 そしてある星に一生懸命、牛の世話をする一人の若者がいました。「彦星」です。二人は結婚すると、とても仲良く暮らしました。


 ところが、しばらくすると二人は仕事をしないで遊んで暮らすようになってしまいました。


 織姫が機織りをしないため、天の服は足りなくなり、彦星が牛の世話をしないため、牛たちはやせてしまいました。


 神様が注意しても、二人は言うことを聞きません。怒った神様はとうとう、織姫を天の川の西側に、彦星を東側に引き離してしまいました。」


 子供の頃は、なんとなくハッピーエンドで終わらないこのお話が、不思議に感じた記憶があります。


 きっと幼い頃の私は、このような言い伝えを何気なく、「せっかく結婚出来たのに、神様から罰を与えられたのね。愛する人といつもそばにいられなくなってしまって、かわいそう。」と思って、切なくなったのだと思います。


 この七夕や天の川の伝説は、プラネタリウムなどでも幅広く紹介され、中国では宮中行事として、日本に伝えられたとされています。


 そしてこの織姫と彦星のお話は、日本、中国、台湾、韓国で主に伝えられている伝説なのだそうです。


 この七夕のお話が人々の胸を打つのは、愛し合う2人が、その仲を親である神様に引き裂かれ、離れ離れになってからもなお、お互いを思い合う、純粋な気持ちに対して感動するからなのではないでしょうか。


 人間の喜びとは、やはり大好きな誰かを純粋に愛する事の出来る、心から愛を与える事の出来る、出会いや触れ合いの事なのではないかと私は思います。


 愛する人とデートしているときに、相手の愛情を試そうと不機嫌になったり、自分の思う通りの行動をしてくれないと、相手に怒りをぶつけたりしていませんか?


 自分はいつかフラれてしまうのではないかと疑ってしまい、不安になったり、2人でいる時の態度がふてくされたりしていませんか?


 誰かに遠慮をすることもなく、罪悪感を感じることがなく、心から愛する人を見つける事が出来たら、それだけで素晴らしいことだと思います。


 本当に心から好きな人が出来たら、真っ直ぐな気持ちで「大好きです。」と、伝えてあげてください。


 言われた人も幸せで、笑顔が見られたなら、きっとあなたも幸せになれるはずですから。