心理カウンセラーの風湖です。
誰かを愛していますか。
「彼女には、好きな人がいるようです。でも、彼女が大好きなのです。どうしたら彼女を振り向かせる事ができますか?」
「彼からのメールが来ません。既読スルーされます。どうしたら関係が修復出来ますか?」
男女関係、夫婦関係など、たとえ時代は変わっても、恋愛に関する悩みは変わらないようです。
私が思うには、恋愛や人間関係で悩んでいらっしゃる方にはある共通点があるのではないかと思うのです。
それは、恋愛や人間関係で悩む方のほとんどの方が「自分は愛される価値がない。」と考えている。という事です。
その深層心理には、実は「自分を無条件で愛してくれる人を大切にしていない自分。」が、自分への罪悪感となり、それが原因で相手と真っ直ぐ向き合う自信をなくさせているのです。
例えば、自分のご両親や親戚の方々、あるいはあなたを頼って下さる後輩など、「面倒くさいから。」とか、「時間がないから。」とかあれこれと理由を付けてないがしろにしていませんか?
つまり、人は常に感謝をする気持ちで相手と向き合うクセが付いていないと、「自分はバツを受けるかもしれない。」という心理が働いてしまうので、自分の価値を感じられないまま、相手に依存してしまうのですね。
自分は誰かに貢献出来ている。
自分は周囲の人の行動に対して、「ありがとう」「あなたがいてくれて助かった。」と、いつも伝えている。
そんな風に、「いつも誰かに貢献し、感謝している自分には価値がある」と思える時にだけ、彼と対等に向き合う勇気を持つ事が出来るのです。
自分に自信がないまま相手と向き合おうとすると、相手からの評価に左右されてしまい、自分がどうしたいのか、どうされたいのかを相手に伝える事が出来なくなってしまいます。
まずは、ありのままの自分を認めて、自分の不完全さを受け止めて下さい。
それを隠そうとしてしまったら、無意識に相手の評価ばかりを気にしてしまいます。
ですから、たとえその相手と上手く関係が作れたとしても、「相手よりも自分ばかりを優先」してしまうのです。
相手への感謝の気持ちよりも、まずは自分がどのように見られるかを気にしてしまうのですね。
愛とは、たとえ困難な場面でも、「相手を思い」「相手を優先する」事なのではないかと思います。
誰からも褒められず認められなくても、自分が相手に貢献出来ている事そのものに満足を感じることが出来たら、あなたは「愛されるにふさわしい」人になれるのです。
幸せな恋愛をしたいのであれば、まずはあなたを無条件に愛して下さる方々に連絡してみてください。
その方は、もちろんあなたの評価などしませんから、その方の前で自分を実際よりも良く見せる必要がありませんよね。
「人からどう思われるかなんて関係ない」
「ありのままの自分でいいんだ」
そのように気づく事が出来たら、それはそのまま素晴らしい恋愛関係に繋がっていくのではないかと思います。
「あれをして欲しい」
「こう言って欲しい」
と、相手への要求ばかりをするのではなく、
「あれもしてあげたい」
「これもしてあげたい」
と、相手の気持ちを優先してあげる事が出来たら、最高に愛される自分になれるのではないかと思います。
恋愛も人間関係も、相手に喜んでもらうためには、どうしたら親切に向き合う事が出来るのかを考える事から始めると、上手くいくのではないかと思いますよ。