心理カウンセラーの風湖です。
皆さんは良い睡眠をとっていますか?
「睡眠中は体は休んでいる」というのは実は嘘です。何故なら睡眠中でも私達の体はエネルギーを使っているからです。
その証拠に、朝起きたら汗をかいています。
これは、新陳代謝が盛んに行われたからです。
「歳と共に早起きになりました。」と言われる方は多いのですが、長く寝ると疲れるからだと言う人もいます。
それでは、赤ちゃんが良く眠っていられるのは、体力があるからなのでしょうか。
「睡眠ダイエット」という方法があると聞いた事がありますが、意外と理にかなっているのかもしれません。
寝ている間に、走っている夢を見て、布団を蹴飛ばして起きたという経験のある人もいらっしゃるのではないでしょうか。
睡眠中でも、人は体も絶えず動いているのだと言う事が分かりますね。
それでは、睡眠にはどんな意味があるのでしょうか。
実は、まだ科学的にはまだわかっていないのだそうです。
ただ、睡眠を取らないでいると死んでしまう事だけは確かなようです。
そして、人は3日間一睡もしなかったら幻覚が現れたり、幻聴に悩まされたりするのだそうです。
ですから、理由はわからないけれど、睡眠が欠かせないように体は設計されているようですね。
面白かったのは、下の娘です。
小さい頃、夢遊病のように眠りながらよく家中を歩き回っていました。
この症状は、深い眠りの時、そして身体が目覚めている時によくある症状なのだそうです。
ただし、本人はほとんど意識がありません。
私が、「何してるの?」と、話しかけると、普通に返事が戻ってくる事もありましたが、次の日の朝には娘は全く覚えていませんでした。
深い眠りとはいえ、脳が完全に眠っているわけではないので、こうした事が起こり得るのだそうです。
考えてみれば、眠りとは本当に不思議です。
皆さんも体験した事があると思いますが、夢を見ている最中に、フッと目が覚めると身体が動かず、「金縛り」になる事がありますよね。
この症状は、専門的には「睡眠麻痺」と呼ぶのだそうです。
これは、レム睡眠(浅い眠り)の途中で起こった突発的な目覚めで、本人の意識状態はまだ夢の延長にあるのだそうです。
ですから、金縛りの時には、幻想的で非現実な幻覚がよく生じるようです。
面白いことに、幽霊を見たとか、廊下から妙な足音が聞こえたという怪談話には、金縛りが付き物です。
「夜、ふと目覚めたら、死んだはずの先祖が枕元にいた。驚いて叫び声を上げようとしても声が出ず、悪霊に取り憑かれたかのように身体が動かず逃げられなかった。」
幽霊がいるかどうかは別として、幽霊を見たという話には「身体が動かず恐怖も倍増」というおまけが付いているのは、古来からわりと共通した特徴のようですね。
その他にも、寝ている間の現象として「幽体離脱」がありますよね。
幽体離脱とは、健康な人でも30%ほどが経験するといいます。
ただし、一生に1、2回程度しか生じないのが普通ですから、科学的に証明する対象にはなりづらかったみたいですね。
だからでしょうか。幽体離脱も、世間ではオカルト的な迷信性を帯びる経験のようです。
しかし、実は世界中で脳科学的に、幽体離脱の実験はされているみたいなのです。
天井付近から「ベッドに寝ている自分」が部分的に見えると言うのが幽体離脱ですから、心と身体が分離して、他人の視点から自分を観察しているのだという事ですよね。
この実験も、もしかしたら臨死体験というオカルト話が付くと、不思議な怪談話になるのでしょうね。
その他にも、ナポレオンは1日三時間しか眠らなかったとか言われていますし、逆に、私は若い頃、15時間くらい眠ってもまだ眠くて二度寝した経験も何回もあります。
眠りというのは、実に不思議なものなのですね。
いずれにしても、人は生涯の30%ほどを寝て過ごします。
一見無駄とさえ思えるほどの膨大な時間を、睡眠に費やしていることになります。
先程書きました通り、オカルト体験や、幽霊話などの不思議体験は、ほぼ科学的には証明されているようなのですが、もしかしたら本当に何かが潜んでいるかもしれないと想像させる、そんな夜の魅力も味わいながら睡眠と上手く付き合って行けたら睡眠時間は魅惑の時間になりますよね。
そして、眠っている間は、身体こそ休息していますが、脳活動を記録してみると、ニューロンはほぼフル活動しているのだそうですから、眠っている間にしか出来ない体験をするためには、睡眠の時間を大切に、楽しみたいと思う今日この頃です。
さて、今夜はどんな不思議な体験が眠りながら出来るのでしょうか。
とはいえ、寝る事が大好きな私は、昨夜も横になってから数分でぐっすりと眠ってしまいましたから、あまり夢も覚えていませんね。
それはそれで幸せな人間ですよね。
