心理カウンセラーの風湖です。

 作家であり、自己啓発に関する講演などを行うアレクサンダー・ロックハートの著書、「自分を磨く方法」から、一編の詩を紹介します。



 「ワシの子は自分がニワトリだと思いこみ、

 ニワトリの真似をして暮らした。

 ある日、ワシの子が空を見上げると、

 大きな鳥が空を舞っているのに気付いた。

 ワシの子が「あれは何?」と尋ねると、

 めんどりは「ワシだよ」と答えた。

 ワシの子が「僕もあんな風になりたい」と言うと、

 「それは無理だ。お前はニワトリなんだから」と言った。

 ワシの子はうなだれて「そうだね」とつぶやいた。

 結局、ワシの子は大きくなっても、

 自分がワシであると気づかず、

 「自分は飛べない」と思いこみ、

 大空をはばたく事なく生涯を終えた。」




 多くの人は、自分で自分を限定してしまっているのではないかと思います。
 
 そして、私達は自分を限定してしまうので、その結果、「何かにチャレンジしてみよう。」という気持ちを持てなくなってしまいます。

 
 古代ギリシャの哲学者プラトンは、
「最高の勝利は、自分を乗り越える事だ。自分に負ける事は、あらゆる事の中でもっとも恥ずべき事である。」と、言っています。

 では、私達は、どのようにすれば自分のストッパーを外す事が出来るのでしょうか?



 私は、自分に自信を持ち、ポジティブになり、可能性を広げるためには、勇気を持って行動する正しい「習慣」を身につける事が大切なのではないかと思います。


 「人間はみな、習慣の生き物だ。」という格言があります。

 
 習慣とは、信念や価値観から外れた視点で特定の行動を繰り返しているうちに第二の性質になったものの事なのです。

 例えば、

 有酸素運動をする。
 自分に対してポジティブに語りかける。
 学び続ける。
 スキルを磨く。
 午前中散歩する。
 早めに寝る。

 などです。

 「いまさら新しい習慣など、身につくはずがない。」と思いますか?

 そのような考え方こそがまさに、自分を自分で制限してしまっている原因なのですよね。

 そして、いったんそのような習慣が身につくと、自動的に反応するようになり、それについてあまり考えなくなるのです。

 そして、その習慣をはじめてから、思いこみをなくし、自分の中にある本当の自分を見つける事が出来るまで、だいたい3週間の期間が必要だと言われています。

 ですから、まずは自分を信じて初めましょう。

 
 
 そうすると、自分では思いもよらなかった自分をやがて見つけることが出来るのです。