心理カウンセラーの風湖です。
「知は力なり」という言葉があります。
辞書で調べると「知は力なり」という言葉は、単に「知識には力がある」という意味を表すだけではありません。
この言葉は、「蓄えた知識を力に変えなくてはならない」という意味でもあります。
どんなに知識を蓄えたとしても、アウトプットをしなければ、その知識は宝の持ち腐れになってしまうのです。
これは、ただ百科事典を持っていても何もできないのと同じです。 知識を蓄え、その知識を利用して、新たなことを生み出していかなくてはならないということを「知は力なり」という一言に込めたのだという事です。
ですから、「知は力なり」は、正確には「知の応用は力なり」と、表現する方が正しく伝わるのかもしれません。
大切なのは、知識を詰め込むことではなく、それをどのように使うのか?なのです。
人は、誰でも一つ以上の分野で卓越した能力を持っているものです。
ところが、研究によると、平均的な人は能力の5%以下しか使っていないといいます。
成功するための豊富な知識を持っていながら、それを活用している人がこんなにも少ないのは何故なのでしようか?
最近では、人工知能の発達により、将来的に自分の仕事を続けていく事が難しいと考えて、新しい資格の勉強をはじめる人も少なくありません。
しかし、すでにたくさんの資格を持っている人でも、実はそれを自分の仕事に生かしている人は
とても少ないのです。
それは、「ポジティブなイメージ」が予測出来ない、つまり自分は成功をすると確信する事が出来ないので、成功するためには何から始めたら良いのかが全く分からないからなのです。
例えばあなたは、誰かが落胆しながら「どうせ初めからこうなる事は分かっていた。」というセリフを聞いた事があるのではないでしょうか。
また、「毎年この時期になると体調を崩すのよね。」という人は、毎年必ず同じ時期に体調を崩すのです。
ということは、人が予想するものが何であれ、それを強く確信すると、たいていの場合、それは現実になるのです。
何故なら、人は、なんらかの予想をすると、無意識にそれが現実になるような行動をとるようになるからです。
人生で何を求めるのかではなく、自分で何を予想しているかが人生を決定するのですね。
ですから、悪い事が起こると予想し、それを確信すると、たいていの場合その通りになってしまうという事です。
逆に、「自分は成功する」と予想し、それを確信すると、大抵の場合、成功するのですね。
たとえ本人がどれほど優れた知識や能力を持っていても、それを心から楽しめず、ネガティブな予想をしている限り、大きな成果を挙げる事は出来ないのです。
未来の自分にワクワクし、笑顔で取り組む姿をポジティブに予想をして「どの分野でも自分は成功する」と確信しながら毎日を送りましょう。
それこそが、あなたが取得した資格や知識を応用して成功に導いていく秘訣なのですから。