心理カウンセラーの風湖です。 私の心理学講座の生徒さんから、「先生は、ネガティブな気持ちになった事は無いのですか?」とか、「誰かから何か嫌な事を言われて悩むことは無いのですか?」と、よく聞かれます。
私だって、人間ですから感情はありますよ。
カウンセラーだからといって感情が無くなる訳ではありません。(^^)
ただ、他人からの誹謗中傷や悪口、噂話は気にしません。何故なら、それを気にし始めた瞬間から、自分の人生なのに他人が中心の人生に変わってしまうからです。
それではここで、何故、悪口や誹謗中傷がこの世から無くならないのか、その原因を考えてみたいと思います。
まず大前提に、今の自分に満足していていつも周りに感謝が出来ている人は、自然に笑顔になりますから、誰かの悪口は言いません。
思いつかない、と言った方がいいのかもしれませんね。
笑顔で愚痴や悪口を考える事は難しいのです。
誰かの悪口や誹謗中傷をする人は、必ず自分が幸せだと感じていない人なのです。
幸せを感じるのは、脳の中の「セロトミン」と言う、たとえば朝日を浴びたりお風呂に入ったりしてリラックスして、気持ちが良いと感じるホルモンと、「オキシトシン」と言って、誰かから挨拶されたりスキンシップされたり感謝されたりして愛情を感じるホルモンが噴出している時です。
しかし、その2つの幸せホルモンが機能せずに幸せを感じられないと、人は一時的でも良いから幸せを感じたいと強く願います。
そこで、活躍するのがドーパミンと言う興奮物質なのですね。
なんと人は、誰かの悪口を言うと、ドーパミンと言う脳内の興奮物質が噴出することが分かっています。
ドーパミンは、やる気を出したり、集中力が高まったりする物質なのですが、それは一時的なものです。だいたい6秒くらいで収まって来ます。
脳科学者の中野信子先生の本に「悪口依存症」と言う、ドーパミンからエスカレートして中毒になるという内容の説明が書いてありました。
それによると、人は誰かの悪口を言うと、一時的にそれを幸せだと感じるのだそうですよ。
最初は自分だけで呟いているだけでスッキリしていたのに、やがて1人で考えているだけでは物足りなくなって来るのですね。
アルコール依存症や、ギャンブル依存症、薬物などになっていくメカニズムと同じプロセスなのです。
すると、誰かに話をして共感してもらいたいと思うようになり、仲間を増やして情報を大袈裟に形を変えてしまったりするのです。
人は、自分で考えて言葉にすると、脳の中では嘘の情報もまるで本当の事なのではないかと勘違いするので、だんだん本当の事の様に思えて来てしまうのですね。
人の感情は、脳内物質の扁桃体という機能が司っているのですが、扁桃体は、脳内物質の中でも非常に原始的な機能で、魚や両生類の脳にも存在するのだそうですよ。
そして、その機能が原始的であればある程、その感情は誰に向かっているのかを理解しません。
感情だけを司るので、主語は理解しないのですね。
ですから、自分が誰かの悪口を言っているはずなのに、自分の脳の中では、自分に向かって悪口を言っていると勘違いしてしまうのです。
ですから、凄く長い時間、何人かで誰かの悪口を言っていると、1人になった時、気持ちがスッキリするどころか、なんとなくモヤモヤしたり、不安になったり、落ち込んだりする事はありませんか?
どんな依存症でも怖いのは、その感情になった時です。その後にまた幸せを感じたいから悪口を言うのが習慣化していくのですね。
するとその表情は「ただ、幸せを感じたいだけの人」から、「いつも悪口を言っている嫌な人」に変わってしまうのです。
人格は、習慣から作られます。
習慣は、自分で気づいて自分で修正して行くしか無いのです。
ですから私は、悪口をいつも言っている人は、悪口に依存しているだけですから、その人までも悪い人だとは思いません。
そして、そのような人は、自分で気がついていない人が多いのです。
誰でも、自分は悪いことをしていると思って行動している人はいません。
ですから、イジメをする人も、SNSに誹謗中傷をする人も、まさか自分が悪い事をしているとは思っていないのです。
「忠告してあげた。」とか、「みんなの代弁をしてあげた」くらいに思っています。
私が、誰かから何を言われても気にならないのは、人はみんな幸せになりたくて生きているのを知っているからです。
そして、私のところに来てくださる方は、そんな風に誰かを言葉で攻撃する事を、良くない行為だと気が付いてくれます。
人が幸せを感じるために1番大切な事は、自分を幸せにしてくれる人を見つける事です。
自分を褒めてくれる人、応援してくれる人、支えてくれる人。
そういう人を見つけたら、その人のために自分は何が出来るのかを考えますよね。
すると、その人の笑顔が見たくて一生懸命になっているうちに、そんな自分の事を好きになります。
すると、いつの間にか幸せだなぁと感じるようになるのですね。
幸せは、誰かが与えてくれるより前に、自分が与えるものなのですね。