心理カウンセラーの風湖です。

 自分の子供が引きこもりであったり、配偶者との関係が上手く行かなかったり、両親と仲が悪かったり。

 自分の家族の誰かとどう付き合って行けばいいのか分からずに悩んでいらっしゃる方はとても多いです。

 しかし、そのように訴える方に私が日々カウンセリングをしていると、常に感じる事があります。

 それは、「どんなに幸せそうに見える家庭にも、必ず1人は問題のある人はいる。」と言う事です。

 「自分の子供はどうしてこんな事をするのかしら。」
 「私の夫が仕事を解雇されて…。それから仕事もせずにフラフラしていて…。」
 「私と両親は、昔から意見が合わなくて、今は音信不通なのです。」

 でも、よく考えてみてください。
 あなたが気に病んでいるその家族の方は、その方がいてくれるからこそ、あなたや周りの人が幸せで、生きるモチベーションを上げてくれているのかもしれません。

 実はその方があなたの心の支えで、生きがいなのではありませんか?
 そして、その方は本当はとても優しくて良い性格ではありませんか?

 それならば、その方があなたへのプレゼントなのかもしれません。

「神よ。願わくば我に変えられる事を変える勇気と、変えられない事を受け入れる忍耐力と両者の違いを理解する知恵を与えたまえ。」

 アメリカの自由主義神学者、ラインホールド・ニーパーの祈りの言葉です。

 たとえ家族であっても、私達が他人の信念や行動をコントロールすることは出来ません。

 出来ない事をしようとするから苦しいのです。

  誰かの行動や、思考を変えたいのならば、自分の思考を変えましょう。

 アルバート・アインシュタインはこう言っています。

 「誰かのために生きてこそ、人生には価値がある。」



ビートルズの名曲、「let it be」の歌詞は、いつでも私に安らぎをくれます。

「苦境に立たされている時
神聖なる母が現れ
格言を話してくれる
「あるがままになさい」と

暗闇の中にいる時
母が目の前に立ち
格言を話してくれる
「あるがままになさい」と

あるがままに、あるがままに、あるがままに
格言をささやいてくれる
「あるがままになさい」

心に傷を負った人達が
この世界で共に暮らす時
答えは見つかるだろう
あるがままに

離れ離れだとしても
再び巡り会うチャンスは残されている
そこに答えがあるのだろう
あるがままに


あるがままに、あるがままに、あるがままに
そうさ、そこに答えはある
「あるがままに」

あるがままに、あるがままに、あるがままに
格言をささやいてくれる
「あるがままに」


雲が立ち込める夜も
明かりはずっと照らしてくれる
夜明けが訪れるまで

あるがままに

音楽が聴こえて目を覚ますと
神聖なる母が現れ
格言を話してくれる
「あるがままになさい」と

あるがままに、あるがままに、あるがままに
そこに答えがあるのだろう
「あるがままに」

あるがままに、あるがままに、あるがままに
格言をささやいてくれる
「あるがままに」」

 


 あなたが心配をしているその誰かは、永遠にずっとそのままでいる事はあり得ません。

 あなたが、その方の太陽になってあげてくださいね。
 
 人は、暗闇に立たされた時、無意識に光を求めて上を向く習性があるのだそうです。

 その方が、ふと上を向いた時、あなたの笑顔が目の前に浮かぶように祈っています。