心理カウンセラーの風湖です。
ですが、その反対に食べることが恐怖の対象になっている人もいるのです。特定の食べ物にただならぬ恐怖を感じ、生活するのが困難になることもあるのですね。
誰しも何かに対し多少の恐怖感はあるのですが、それが日常生活に支障をきたすほどの「恐怖症」となってしまうと対処するのが難しいのです。
先日、何気なくテレビを見ていたら、実に興味深い内容のドキュメンタリー番組を放送していました。
ある女性が、子供の頃からずっと食べ物への恐怖症を持っていて、野菜や果物などを口にする事が出来ないというのです。
いわゆる、自分の外見を気にして食べる事を恐れる拒食症とはまた別の、食べ物そのものに恐怖を感じる「食べ物恐怖症」と言われる人は多くいらっしゃいます。
その原因は様々ですが、例えば病気や癌の原因になる成分などを気にしすぎたり、農薬や土などへの不信感、あるいは小さな頃に食事の時間に食べ方や好き嫌いなどを指摘されすぎたりしても、そのような恐怖症が現れる事があります。
しかし、なんでもバランス良く食べることは生命活動を維持していくうえでとても重要なものの1つです。
私のように、食べることが生きがいという人もいらっしゃるでしょう。おいしいものを食べてる時が至福の幸せという人は私だけではないと思います。
ですが、その反対に食べることが恐怖の対象になっている人もいるのです。特定の食べ物にただならぬ恐怖を感じ、生活するのが困難になることもあるのですね。
誰しも何かに対し多少の恐怖感はあるのですが、それが日常生活に支障をきたすほどの「恐怖症」となってしまうと対処するのが難しいのです。
そして、その食べ物恐怖症の女性が、ある心理学者を尋ねて治療をしたら、約1時間程の心理療法でその恐怖症を克服し、野菜や果物を食べる事が出来たと言う内容のドキュメンタリー番組でした。
長年持っていた恐怖症からたった1時間で解放されるなんて嘘みたいだと、そのテレビ番組を見て、不思議に思った方はたくさんいらっしゃるのではないかと思います。
ところで、恐怖感は生物にとって凄く大事な感情です。
あらかじめ危険を察知して、危なそうな行動は取らないとか、なるべく怖いと感じる場所には近づかないようにする事は自然な反応です。
では何故「恐怖症」は出来るのでしょう。
最もよくその原因だと言われるのは、過去の恐怖体験の記憶ですよね。
しかしそのような経験をした事が無かったとしても、自分が忘れているだけで、物心つく前に怖い思いをした事があるとか、親から教えられたとか、あるいはテレビやラジオなどの情報として事故などのニュースを聞いたりするだけでも、人の脳は擬似体験としてどんどん自分の中に蓄積されて、それが恐怖に変わりうるのです。
現時点の医療技術ではなかなか難しいのですが、私の担当する心理学でも、そのように恐怖症に苦しむ人が恐怖を克服する方法をいくつか教えています。
その具体的な内容は、実際に心理学を学んで身体で体験をした方がわかりやすいので、是非心理学を学んで欲しいとは思いますが、トラウマを治す方法というのは極めて真っ当なのです。
人の記憶には、
① 覚えこむ事(獲得)
② 脳内で保ち続ける事(固定化)
③ 思い出す事(再生)
④ 思い出した際に再度固定させる事(再固定化)
の、4つの段階があります。
以前は、①②③の3段階しか無いと考えられていたそうですが、今ではもう1段階ある事が分かっています。
私達が過去の記憶を思い出す瞬間、記憶の状態は一旦曖昧になるのです。
例えばコンピューターでしたらメモリを呼び出してもメモリ自体は安定していますが、脳は思い出した時に記憶が不安定になるのです。
ですから、その不安定なタイミングを見計ってその記憶を成長させてキチンと良い記憶として書き換え、再収納させるのですね。
新しい情報や状況に出会った時、脳は既に持っている情報や知識に絡めて解釈して、より素晴らしくて有益な知識や価値観を生み出して行くのです。
人は、「何かをしたい。」と思っても、無意識に恐怖だと感じている何かが自分にブレーキをかけてしまい、諦めてしまう場合があります。
人間が成長するためには、記憶をガチガチに固定してはダメなのですね。柔軟に変形させて、上手に順応してゆく必要があるのです。
今、時代はまさに変化の時です。
私達は、新しい何かを受け入れやすくするために、価値観を強く固定しないで、柔らかく優しく受け入れる脳を育てる事が大切になります。
私も、心理学を通して、少しでも多くの方に未来への不安や過去へのトラウマをより良く書き換える方法を伝えて行きたいと思っています。