心理カウンセラーの風湖です。

カウンセラーになりたいと思っている方はたくさんいらっしゃるのですが、そのような皆さんが1番難しいと思っている課題は、相手への言葉掛けなのではないかと思います。

私は、そのような将来カウンセラーになりたい方への指導やメッセージもたくさんお伝えしていますが、いざ悩みを抱えていらっしゃる方を目の前にすると、適切な言葉が出てこないのではないかと心配されている人も多いのではないでしょうか。

カウンセリングの技術はいろいろありますが、あまり慣れていらっしゃらない方は、アドバイスをしようと考えすぎないで、ものの見方を変える訓練をしてみましょう。

そして、相手の気持ちに寄り添って、相手の少し後ろから支えてあげる気持ちでいると、だんだんそのコツが分かって来るのです。

カウンセリングとは、相手の気持ちを共感して、相手に自分の本当の気持ちを気付かせてあげる事から始まるのですね。

「私は暗い性格です … 」 
「私はのろまといつも言われています … 」 

私のカウンセリングを受けてくださる方の中にも、そのように自分を卑下し、自分で自分を苦しめている人が多くいらっしゃいます 。

また 、同様に自分の部下や子供に対してもダメな人間なのだと決めつけて怒る親や上司もたくさんいます 。

しかし、そのように考える方の立場や気持ちを考えてまずは否定せずに最後まで十分にその言葉と思いを聞きます。

そして、話が全て終わった後に、まずはその方の言葉をオウム返しするのです。

オウム返しと言っても、相手の言葉をそのまま言い返すのではなく、少し見方を変えた言葉を相手に返してあげるのです。

人の感情は、ものの見方を少し変えるだけでネガティブからポジティブに生まれ変わります 。

本人が何も変わらなくてもいい 。こちら側の見方を変えれば 、それだけでいいのです 。 

「暗い 」のではなく 「優しい 」のです 。 
「のろま 」なのではなく 「ていねい 」なのです 。 
「せっかち 」なのではなく 「素早い 」のです 。 
「お節介 」なのではなく 「親切 」なのです 。 「鈍感 」なのではなく 「自分の世界を持っている 」のです 。 
「失敗ばかり 」ではなく 「たくさんのチャレンジをしている 」のです 。

このようにものの見方を変えるだけで世界はガラリと変わります 。

あなたが自分や相手を否定している言葉を逆の面から見て下さい 。
そしてそれを言葉にして下さい 。

それだけで 、私たちは相手に素晴らしい勇気とやる気を引き出せる、素晴らしいコーチになる事が出来るのです。

コーチングは決して難しくはないのです 。
ただ、自分や相手に心から感謝を伝えるだけで良いのです。

言葉掛けを少し変えるだけでも、相手の心は癒されます。

「良くやったね。」ではなく、「素晴らしいね。ありがとう。」と、言うのです。
「お手伝いしてね。」ではなく、「いつも気がついてくれるね。嬉しいです。」と、言うのです。
「頑張ってね。」ではなく、「あなたなら大丈夫ですね。」と、言うのです。

アドバイスというよりも、悩んでいる相手を尊敬してあげてくださいね。

それだけでも素晴らしいカウンセリングが出来るのですから。